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安倍「前夜祭」問題 秘書任意聴取から1週間の動きまとめ

このブログでもさんざん取り上げた「桜を見る会」のスピンオフ版ともいえる安倍晋三事務所主催の「前夜祭」問題。
スガ政権になってはや数か月、なんの手も打たれないままに新型コロナの新規感染者数が過去最高をマークした23日に、この問題が東京地検の捜査対象となっていることが読売によってスクープされた。
「秘書が任意聴取をされたことが分かった」という23日のスクープを皮切りに、読売新聞は連日にわたって、検察リークと見られる「独自」情報を連日小出しに繰り出した。

 

日々、小出しにリークされる情報を個人がいちいち記憶して、話すの流れを把握するのはいささか面倒なので、ここで一つにまとめようと思う。

 

安倍晋三前首相(66)側が主催した「桜を見る会」の前夜祭を巡り、安倍氏らに対して政治資金規正法違反容疑などでの告発状が出されていた問題で、東京地検特捜部が安倍氏の公設第1秘書らから任意で事情聴取をしていたことが、関係者の話でわかった。特捜部は、会場のホテル側に支払われた総額が参加者からの会費徴収額を上回り、差額分は安倍氏側が補填ほてんしていた可能性があるとみており、立件の可否を検討している。
(11月23日読売新聞)

 

まずは「すでに任意聴取を受けていた」という過去形で報道。
「公設第1秘書ら」とあるが、別の報道によればこの規模は20人ほどに及ぶというので、かなり大掛かりだ。

 

会場のホテル側に支払われた総額が、昨年までの5年間に計約2300万円に上ったのに対し、参加者からの会費徴収額は計1400万円余りにとどまっていた疑いのあることが関係者の話でわかった。東京地検特捜部は、差額の計800万円超を安倍氏側が補填ほてんしていた可能性があるとみて、捜査している。
(11月24日読売新聞)

 

会場となったホテルから領収書の控えが出てきたのだろう。
ここもリークなので詳細は分からないが、参加者x5千円の徴収会費では、到底収支が合わないことを検察が掴んだという。

 

安倍氏側が費用の一部を補填ほてんした際、会場のホテル側から受け取った領収書を廃棄していた疑いのあることが関係者の話でわかった。東京地検特捜部は安倍氏側の補填額が昨年までの5年間で計800万円超に上るとみており、政治資金規正法違反(不記載)容疑などでの立件の可否を検討している。
一方、安倍氏周辺は24日、読売新聞の取材に対し、ホテルへの支払総額が参加者からの会費徴収額を上回り、不足分を事務所側で補填していたことを認めた
(11月25日読売新聞)

 

その前にホテル側から明らかになっている領収書の控えと安倍事務所側を照らし合わせることで、「領収書を破棄した疑い」を把握したようだ。
「前夜祭」問題では、公職選挙法違反の疑いと政治資金規正法違反の疑いの両面があったわけだが、このあたりから検察の照準が収支報告書に記載をしなかった「政治資金規正法違反」絞られつつあることが分かる。

ちなみに公選法違反に関しては、案件が発生した直近に安倍氏が関わる選挙がなかったこと、また招待された支援者には「格安パーティの代わりに投票する」と認識がなかった(驚いたが、検察はすでに参加者にも事情を聴いている)ことから立件が難しいという。

 

安倍氏側が2013年、開催費用について、政治資金収支報告書への記載方法を総務省に問い合わせ、政治団体に支出が生じれば記載する必要があると回答を受けていたことが関係者の話でわかった。実際には補填ほてん額は収支報告書に記載されていない。東京地検特捜部は、安倍氏側が政治資金規正法に抵触する可能性を認識していた根拠とみている。
(11月26日読売新聞)

 

安倍事務所側が、わざわざ総務省に問い合わせていたことが明らかになり、「うっかり」「知らなかった」という言い訳を塞がれた。

 

安倍氏の公設第1秘書が東京地検特捜部の事情聴取に対し、費用の一部を補填ほてんしたことを認めた上で、「補填した分は政治資金収支報告書に記載しなければならないとわかっていた」と供述したことが関係者の話でわかった。主催した政治団体の報告書には補填分の記載はなく、特捜部は政治資金規正法に違反する疑いがあるとみている。
(11月27日読売新聞)

 

公設第1秘書が落ちた・・とでも言おうか。
さすがにここまで周りを固められると、「立件見送り」という結末にはならなそうだ。
これに関して安倍首相がどこまでシラを切れるのか。
今後の捜査が気になるところだ。

 

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