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「桜を見る会」関連文書ファイル2013年が公開 ヒアリング#31

2020年1月27日、第31回目の「桜を見る会」野党追及本部ヒアリング、新たな文書がまた内閣府から公開されたことを受けて、緊急に開かれた。

時間があまりたっていないので、現時点でまだ一般人が中身を知るに至ってない。
公開された書類の内容は、酒田課長の説明を頼りにヒアリングを聞いて行く。

 

酒田総務課長「本日は、参・理事懇に3種類の資料をお出しした。一つ目は、2013年度分の官房総務課で保存していた「桜」の管理文書一切。ふたつ目は、2019年度までの「桜」管理ファイルの目次的なもの。3つ目は、5枚もので、一枚目が『推薦名簿の白塗りに関しての経緯説明』それ以外は、推薦名簿の保存期間表の推移経過を表わしたもの。」

 

文書の物理的なボリュームとしては、酒田課長の席の横にある書類の束を見ると、十数センチに積みあがっている、アレなのだろうと思う。

 

宮本議員「私が昨年の9月30日に、総務課に残っている5年保存文書保存期間表を全部ということで資料要求しましたけど、そのこれがその1年分(2013年)まるまるということでよろしいんですか?」
酒田総務課長「はい、ようやくい1年分終わらせることが出来ました。」

 

なるほど、出てきたのは、やはり官房総務課の『平成〇年桜を見る会関連文書ファイル』と銘打たれた、あのドッチファイルのようだ。

 

宮本議員「9月30日に請求して1年分に4か月かかるなら、5年分出すのに20か月かかりますよ。」

 

ホントそう。
これは、官僚による牛歩作戦と言っても過言ではない。

 

原口議員「資料の中で、新宿御苑の案内図が、なんで真っ黒けになって出てきているの?」

 

酒田課長によれば、いわゆる新宿御苑のマップの上に、本部の位置だとかそうしたものを書き加えたものであるから非開示なのだそうだが、この黒塗りを開けさせるのに、また数か月かける気か?
これでは国会が終わってしまう。
安倍政権のスキャンダル忘却作戦の常套手段と言えばそうなのだが。

 

小西議員「私官僚出身なので経験から言わせてもらうけど、こんなの担当者なら2日で出来る。5年分、毎年同じ書類で墨塗り
も同じ個所のはず。そんなに時間がかかるはずがない。」

 

明らかに、官僚の「牛歩」なのだ。

 

宮本議員「『総理行程案』これ、なんで全面真っ黒なんですか?『後援会の皆さんと写真撮影』とかかいてあるから見せられないんですか?」
酒田総務課長「セキュリティが(略)」
原口議員「陛下がお見えになる行事でも、進行表はありますよ。なに様ですか?」←ウケる

 

セキュリティって、終わった行事の予定表にセキュリティは関係ないでしょ。

 

原口議員「受付票ワブ(←データ形式?)っていうのも黒塗りですが?」
酒田総務課長「偽造の恐れがある。」
原口議員「偽造する動機はなんですか?だって、いくらでもコピーして申し込んでいいんでしょ?」←確かに!

 

柚木議員「『車利用のお断り』もなんで真っ黒けなんですか?安倍後援会がバスで乗り付けて、特別扱いしているからですか?」

 

出るわ、出るわ。
そして、黒岩議員から鋭い指摘。

 

黒岩議員「2013年総理の日程表、これ黒塗りですけどね、この時は8時半前に入場した人がほとんど誰もいないんですね。この年は問題ない。これ、推理だけどね、まず2019年のヤバいところを黒塗りしてね。途中の年から黒が空いたんじゃマズいわけですから。2019年からさかのぼって、みんな黒塗りしてるんだと思う。だから2019年はやつは、もうできてると思う。一番ヤバいところから入って、そこに合わせなきゃならないから。」

 

なるほどね。
「桜を見る会」で一番ヤバいのは最新の2019年。
2013年は空いていたものが、途中年から黒塗りになったのでは、「怪しい」箇所がばれてしまう。
そして、今度は原口議員から鋭い指摘。

 

原口議員「官房長官に聞いてほしんですけど、今日の国会答弁のログの話ですけどね、『電子データの廃棄ログを出したら、同じシステムを国家安全保障局も利用しており、国家機密漏えいの危険が増す』と、だったら別のシステムでやってくださいよ。なんで国家安全保障局が同じシステムでやってんですか?」
黒岩議員「そうこれね、1年未満文書ですよ。内閣官房の名簿についてはついて、定型的な日常業務のものでしょ、そんなものと、我が国の国家安全保障の書類を同じシステムで・・って考えられないですよ。」

 

原口議員「スガさーん、壊れましたかー?大丈夫ですかー?起きてますかー?って言わなきゃならないレベルの壊れ方ですよ。」

 

いやホントにそう・・・。

 

そして話題は「桜を見る会」から、安倍首相の地元下関市の話題へ・・・。
それは27日付の中国新聞から始まった。

 

《首相新年会安すぎ?例年会費3000円 日露会談の老舗旅館》
日ロ首脳会談の舞台になった長門市の湯本温泉の老舗旅館「大谷山荘」で安倍晋三首相の後援会が毎年開く新年会に疑問の声が上がっている。1人3千円の会費を巡り市民団体が「安すぎる」と批判。旅館は「地元の首相だから優遇しているわけではない」と説明する。「桜を見る会」の問題も収まらぬ中、今年は2月9日に開かれる予定だ。
(2020年1月27日中国新聞)

 

構図は「前夜祭」と非常に似ている。

 

「大谷山荘」とは、2016年、ロシアのプーチン大統領が来日した時に接待に使われた老舗温泉旅館だ。
当たり前だが、そんなチープな旅館とは思えない。
続いて、中国新聞にはこう解説がある。

 

長門の会場は大谷山荘で会費は3千円。
「参加者は数百人。ビールは飲み放題だが、食事は刺し身や揚げ物など簡単なオードブル」と話す支援者の一方、ある旅館関係者は取材に「総理は地元の誇り。旅館側も赤字覚悟で頑張っているはずだ」と指摘する。
大谷山荘は日帰り入浴でも2千円と温泉街の中で一番の高級旅館で知られる。
(2020年1月27日中国新聞)

 

構図は「前夜祭」と非常に似ている。

 

柚木議員「収支報告書を確認しました。2018年の「前夜祭※」では、(※言い間違い?書き起こすとこう言ってるのだが、おそらく柚木氏はここでは、2018年の大谷山荘の「新年会」を指していたと思われる。)会場費が187万5千円、なんとバス代送迎費として77万5千円。全員がバスに乗るとは思えませんが、それで一人1000円になっちゃうんですよ。3千円のうち。さらに、太鼓の催し、司会料、いろんな団体、チアリーディング20万円とか、或いは消防保存会とか、諸々足すと、仮に850人が3千円の会費で来てたとしたら、収入は255万円、支出は単純足し算で306万円になるんです。すでにもう51万円の赤字なんですね。誰が補てんしてるのか?安倍事務所なのか、旅館なのか?まさに、ニューオータニの前夜祭と同じ構図が、批判され疑われているにもかかわらず、性懲りもなくまた2月の9日、長門市、安倍総理の地元で安すぎる新年会が開かれる。ちなみに下関市政記者クラブでわざわざ1月30日の午前11時から、安倍事務所の秘書さんがこの会について説明を開かれるそうなんですね。後援者はピリピリしていると。チケットも見せてくれない。マスコミが買おうとすると、買うどころか見せるのもダメ。こういう厳戒態勢下で、安すぎる新年会が開かれる。」

 

山井議員によれば、安倍首相は毎年、下関市と長門市の2か所で後援会がらみの新年会を開催しているのだという。
この2回に関しては、安すぎる金額の私的はあるものの、収支報告書に記載がある。
ところが、「桜を見る会」の前夜祭に関しては、一切記載がない。

 

柚木議員「加えていうと、去年は2か所、今年3か所やるらしいですが、丸めて計上されてるんですよ。平成30年(2018年)安倍晋三新春の集い744万円。」

 

いや、これはヒドイ。
こんな会計、一般では許されているのだろうか?
自営業者にぜひ聞いてみたい。

 

さて、終了というころ、着物姿の石垣のり子議員から、「PDFの資料をください!」と発言。
それを皮切りに、少し会が延びた。
というのも、課長が妙なことを言い出したからだ。

 

開示されたドッチファイルに閉じられた資料のコピーは、今回すべてPDFに撮った、と。
ん?官庁の文書・資料というものは、すべて紙媒体と電子媒体の両方で有しているわけではないのか?
そうではないという。
官庁で作成したものは、PC上で作業するので、その多くが紙と電子と両方の形で存在するが、業者側から紙で提出された場合には、スキャンすることなくそのままドッチファイルに閉じられるだけなのだとか。
文書管理簿には、ドッチファイルの背表紙となる「平成〇年桜を見る会関連文書ファイル」という名称があるだけで、その中身の目次的なものや、文書そのものは、管理簿に詳細があるわけではない。
公開されたドッチファイルが中身から、事前になにか引き抜かれれば、誰にも分からないということになる。
衝撃事実。

 

5Gだとか、ソサエティ5.0だとか、先端先端を謳っている政府が、こんな石器時代みたいなことになっているとは、野党議員もビックリだ。

 

これは、将来的に文書管理法を見直す必要がありそうだ。

 

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