2020年1月27日、第31回目の「桜を見る会」野党追及本部ヒアリング、新たな文書がまた内閣府から公開されたことを受けて、緊急に開かれた。
時間があまりたっていないので、現時点でまだ一般人が中身を知るに至ってない。
公開された書類の内容は、酒田課長の説明を頼りにヒアリングを聞いて行く。
文書の物理的なボリュームとしては、酒田課長の席の横にある書類の束を見ると、十数センチに積みあがっている、アレなのだろうと思う。
酒田総務課長「はい、ようやくい1年分終わらせることが出来ました。」
なるほど、出てきたのは、やはり官房総務課の『平成〇年桜を見る会関連文書ファイル』と銘打たれた、あのドッチファイルのようだ。
ホントそう。
これは、官僚による牛歩作戦と言っても過言ではない。
酒田課長によれば、いわゆる新宿御苑のマップの上に、本部の位置だとかそうしたものを書き加えたものであるから非開示なのだそうだが、この黒塗りを開けさせるのに、また数か月かける気か?
これでは国会が終わってしまう。
安倍政権のスキャンダル忘却作戦の常套手段と言えばそうなのだが。
も同じ個所のはず。そんなに時間がかかるはずがない。」
明らかに、官僚の「牛歩」なのだ。
酒田総務課長「セキュリティが(略)」
原口議員「陛下がお見えになる行事でも、進行表はありますよ。なに様ですか?」←ウケる
セキュリティって、終わった行事の予定表にセキュリティは関係ないでしょ。
酒田総務課長「偽造の恐れがある。」
原口議員「偽造する動機はなんですか?だって、いくらでもコピーして申し込んでいいんでしょ?」←確かに!
出るわ、出るわ。
そして、黒岩議員から鋭い指摘。
なるほどね。
「桜を見る会」で一番ヤバいのは最新の2019年。
2013年は空いていたものが、途中年から黒塗りになったのでは、「怪しい」箇所がばれてしまう。
そして、今度は原口議員から鋭い指摘。
黒岩議員「そうこれね、1年未満文書ですよ。内閣官房の名簿についてはついて、定型的な日常業務のものでしょ、そんなものと、我が国の国家安全保障の書類を同じシステムで・・って考えられないですよ。」
いやホントにそう・・・。
そして話題は「桜を見る会」から、安倍首相の地元下関市の話題へ・・・。
それは27日付の中国新聞から始まった。
日ロ首脳会談の舞台になった長門市の湯本温泉の老舗旅館「大谷山荘」で安倍晋三首相の後援会が毎年開く新年会に疑問の声が上がっている。1人3千円の会費を巡り市民団体が「安すぎる」と批判。旅館は「地元の首相だから優遇しているわけではない」と説明する。「桜を見る会」の問題も収まらぬ中、今年は2月9日に開かれる予定だ。
(2020年1月27日中国新聞)
構図は「前夜祭」と非常に似ている。
「大谷山荘」とは、2016年、ロシアのプーチン大統領が来日した時に接待に使われた老舗温泉旅館だ。
当たり前だが、そんなチープな旅館とは思えない。
続いて、中国新聞にはこう解説がある。
「参加者は数百人。ビールは飲み放題だが、食事は刺し身や揚げ物など簡単なオードブル」と話す支援者の一方、ある旅館関係者は取材に「総理は地元の誇り。旅館側も赤字覚悟で頑張っているはずだ」と指摘する。
大谷山荘は日帰り入浴でも2千円と温泉街の中で一番の高級旅館で知られる。
(2020年1月27日中国新聞)
構図は「前夜祭」と非常に似ている。
山井議員によれば、安倍首相は毎年、下関市と長門市の2か所で後援会がらみの新年会を開催しているのだという。
この2回に関しては、安すぎる金額の私的はあるものの、収支報告書に記載がある。
ところが、「桜を見る会」の前夜祭に関しては、一切記載がない。
いや、これはヒドイ。
こんな会計、一般では許されているのだろうか?
自営業者にぜひ聞いてみたい。
さて、終了というころ、着物姿の石垣のり子議員から、「PDFの資料をください!」と発言。
それを皮切りに、少し会が延びた。
というのも、課長が妙なことを言い出したからだ。
開示されたドッチファイルに閉じられた資料のコピーは、今回すべてPDFに撮った、と。
ん?官庁の文書・資料というものは、すべて紙媒体と電子媒体の両方で有しているわけではないのか?
そうではないという。
官庁で作成したものは、PC上で作業するので、その多くが紙と電子と両方の形で存在するが、業者側から紙で提出された場合には、スキャンすることなくそのままドッチファイルに閉じられるだけなのだとか。
文書管理簿には、ドッチファイルの背表紙となる「平成〇年桜を見る会関連文書ファイル」という名称があるだけで、その中身の目次的なものや、文書そのものは、管理簿に詳細があるわけではない。
公開されたドッチファイルが中身から、事前になにか引き抜かれれば、誰にも分からないということになる。
衝撃事実。
5Gだとか、ソサエティ5.0だとか、先端先端を謳っている政府が、こんな石器時代みたいなことになっているとは、野党議員もビックリだ。
これは、将来的に文書管理法を見直す必要がありそうだ。