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「桜を見る会」ジャパンライフ社長への招待状は首相枠?反社勢力は?

11月25日、参・行政監視委員会で共産党・田村智子議員から、また爆弾のような質問が出た。
質問というより、一方的な追及・暴露に終始していて、答弁に立った副官房長や官僚は、理詰めの追及に答弁することすらままならなかった、あっという間の15分であった。

 

冒頭からすごい情報が出てくる。

 

田村議員「今日は資料として1枚配布いたしました。
これは我が党の大門実紀史参議院議員に、内部告発の文書として送られてきていたものなんです。
東京都千代田区のジャパンライフ株式会社、山口会長宛に平成27年(2015年))桜を見る会招待状が送られていた。
ジャパンライフは出資者や顧客獲得のために、この招待状や封筒の画像を説明会資料に使っていたということを示す文書なんですね。
これ、昨年の予算委員会、衆議院の方でも、大西健介議員が取り上げて質問もされている。」

 

それがコレ

 

 

田村議員「ジャパンライフは、高齢者を対象に磁気ネックレスなどのマルチ商法などを繰り返してきた、極めて悪質な会社です。
2014年にはすでに消費者庁から行政処分も出されていました。
その代表取締役会長が2015年の桜を見る会に招待され、その招待状がジャパンライフへの信用を示す資料として、業務に利用をされていた、大変重要な問題だと思います。
誰が、なぜ招待をしたのか、調査すべきと思いますが、副長官いかがですか。」
岡田内閣官房副長官(スガの代理)「桜を見る会につきましては、各省庁からの意見等を踏まえて・・略」

 

ここに至ってもまだ、「各省庁から・・」なんて官僚が書いた答弁を「朗読」してる副官房長官。
本当にどうしようもない。
本物の功労者である招待客は、全体の3分の1にも満たないことが、すでに黒塗り名簿で明らかになっているのに・・。
しかし、こんなことは、田村議員にはすでに織り込み済みだ。
官僚からマトモな答弁が返されるなんて、ハナから期待していない。

 

田村議員「資料の右側を見てください。
平成27年桜を見る会受付票、左下に「60-2357」と番号が振ってあります。
22日に提出された(各省庁からの黒塗りの)名簿を見ました。
その名簿には受付票の番号を示す欄があるんです。
内閣府はその番号を消していますけども、防衛省とか国交省とか、いくつもの省庁が番号を(黒塗りせず)そのままにしていた見てみますとね、最初の2ケタの番号というのは属性を示しているんですね。
各省で共通しているんです。
公務員は20なんです。審議会の議長さんとかは40、功績者と言われる方は50番台。全部統一されている。」

 

22日に公開された「黒塗りの名簿」、これは各省庁が推薦したリストを「各省庁が」提出したものだ。
(分かりにくいのだが、シュレッダーにかけられた「参加者全員分の内閣府の名簿」とは違うものであるという理解がここでは必要)
黒塗りとは言え、各省庁から上げられた推薦名簿をよく観察すると、思いもよらぬ情報が浮かび上がってくる。

 

で、ここで質問。
ジャパンライフ会長の招待状にある区分「60」とは?
田村議員は質問するが、もちろん官僚は、なんだかんだと理由を付けつつ答えられない。
そりゃそうだろうな。
「安倍首相の枠です」なんて言えないもの。

 

いいの。
田村議員には、そんなことは全然関係ないの。
ガンガン進みます。

 

田村議員「内閣府は、桜を見る会の招待状について、封筒に案内状、その他の書類を入れる作業を民間の業者に発注しています。
実は私は8日の質問準備の過程で、どういう契約で発注しているが確かめるため、契約書等の文書一式2015年から今年のものまで頂きました。
2015年の作業指示書、これを見ると、封筒入れの作業というのは、実に厳密に細かく決められている。
例えば、招待者が公用車を使うことが想定されている方なら、車の通行書を入れなければならない。
運転手への注意事項の文書も必要になる。」

 

えっ!これはすごい。
8日と言えば、安倍首相の前で初めてブログを引用して追求した、あの電撃質疑だ。
あの時にすでに、この「封入を指示」した契約書を手に入れていたとは。
これは、今ごろ請求していたら、あえなくシュレッダー行きだったことは間違いない。
官僚も、この時点ではさすがに、こんな書類まで隠匿しなければならないとは、気が回らなかったろう。

 

この「作業指示書」から何が分かるかというと、ナンバリングのアタマ2桁で、封入する書類が異なるということだ。
つまり、公用車で来る外国大使と貸し切りバスで来る安倍後援会の人では、封筒に入れられている内容物に違いがあるということだ。

 

田村議員「両院議長、各党代表国会議員が10。
最高裁などの長官た行政議会の幹部、知事などが20。
与党推薦者は、64、65、これは自民党と公明党に分かれているのかな。
総理・長官等推薦者が60から63という番号が振り分けられている。
この順番で考えれば、60というのは総理が推薦している方の招待区分ではないかと。
そうではないですか?」
大塚大臣官房長「資料がないので答えられない。」

 

雪隠詰め。
もうダメだ、資料があろうがなかろうが、官僚は答えられない。

 

田村議員「ジャパンライフの被害者は、多くが高齢者。
2014年から4回にわたって行政処分を受けている。
一部業務停止命令まで受けている。
ところがそれを無視して業務を拡大して被害を増やしている、キワメテ悪質な会社なんですよ。
この会社の代表取締役宛に、招待状が送られてるんですよ。
区分は60で間違いないでしょう、副長官、どうですか?」
岡田内閣官房副長官(スガの代理)「えーかなり専門的で・・細目に渡るもので、なかなか私は承知をいたしてなく・・略」

 

詐欺事件の被害者を出し続けてる最中に、その詐欺会社の社長が招待されていた案件を「放置」する。
安倍政権は、こういう事態すら口をつぐんでスルーするつもりなのだろうか。
こういう展開になると、会場にいた「暴力団風」の人たちの招待状も、60番台だったのではないかと疑わしくなる。
内閣府の招待客全体名簿を、ここまで執拗に必死に隠すのは、総理枠の招待客の中に、世間には到底見せることのできないような人の名前があるのかもしれない。
どうすんだこれ・・。

 

で、田村議員の爆弾はもう一つある。

 

田村議員「2015年の仕様書の招待区分には、実は前年実績が記載されています。
これを見ますと2014年の実績、与党2900人、総理・長官等は3400人とあります。
スガ官房長官は、『総理の推薦は約1000人、副総理、官房長官、副官房長官で約1000人、つまり総理・長官等で約2000人』と答弁していますが、2014年の時点で3400人なんですよ。
これより減ったことは、あり得ない。
安倍後援会が行っている「前夜祭」、友田県議のブログでは2014年には400人が参加。
でも今年の「前夜祭」は800人規模だったと、安倍総理自信が認められてるんですよ。
「前夜祭」で倍に増えているのに、「桜を見る会」で2014年よりも総理・長官枠の招待者が減る、これはおおよそ考えられない。」

 

ひかえ目に言っても、これは明らかにスガ官房長官の虚偽答弁に当たる。
宮本議員が資料請求したその日に名簿をシュレッダーにかけたのは、誰でもない内閣府の官僚だ。
文書を隠匿しつつ、それをいいことに事実とは違う答弁をするとは、行政を取り仕切る官房長官として悪質極まりない。

 

今日の田村議員の質問では、わずか15分の間に、
詐欺師を招待していたのは誰か?
スガ官房長官の虚偽答弁、という2つの爆弾が投下された。

 

安倍政権は、またこれらをさらなる新しいウソで塗り固めるのだろうか。
同日、野党の「桜を見る会追及チーム」は、「追及本部」に格上げされ、人数も国会議員76人態勢に拡大された。
それぞれ8つの追及ポイントに班分けし、さらなる追求に気勢を上げている。
さて、ウソつき内閣を世論はいつまで看過するのか。
国民の良識も同時に求められている。

 

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