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「日本政府が韓国政府のパブコメに投稿」というトンデモ

本邦政府のアホもここまで極まったか・・。
本日、腰を抜かしたニュース。

 

韓国政府が輸出優遇国「ホワイト国」から日本を外す手続きとして実施しているパブリックコメント(意見公募)に対し、日本政府が意見を投稿した。経済産業省が3日発表した。
(2019年9月4日朝日新聞)

 

これは大事件ですぞ・・・。
いや、これで国が混乱するとか逮捕者が出るとかいうタイプの大事件ではないけれど、この恥ずかしい行為によって、今の日本政府がいかに知性を欠いているかということが、はっきりと証明されてしまった。
国民がそういう衝撃を受けるべき大事件なのだ。
日本列島から「日本政府はアホです」というロケットを自ら打ち上げたようなものだ。

 

なにが恥ずかしいかというと、現政府は「公・私・個」といったものを、恐ろしいほど区別していないということ。
ややもすると、「日本政府が個人的に投稿した」などと言いかねない。
また、パブリックコメントというシステムについて、日本政府がどう考えているかということも裏焼きしてしまった。
日本側が韓国をホワイト国から除外する時に、日本政府でもパブリックコメントを募集している。
ここは想像でしかないが、政権はおそらく動員をかけて投稿させたのだと思う。
内容は、95%が賛成というものだった。
それを、NHKを筆頭としたマスコミを使い、まるで世論調査の結果でもあるかのように「95%が賛成」などと報じさせたのは、あまりにあくどいやり方だと、以前にブログに綴っている。

 

日韓問題を報じるNHKのフェイクな見出し
政府の対韓国への対応が、ヒステリックで手が付けられない状況まで陥っている。 こんな時こそマスコミが、冷静に経済なども含めた今後の影響を分析して報じるべきだと思うが、あろうことに朝日新聞の見出しにまで、「反日」などという言葉がおどり、政府と...

 

つまり日本政府は、自分たちがパブリックコメントに対してこのように捉え、このように「利用」(悪用だが)しているのだから、「韓国政府もそうに違いない」という浅はかな発想で今回の行為に及んだのだろう。
ひょっとしたら、日本から個人を動員して、韓国のパブコメに投稿させるようなこともしているかもしれない。

 

通常のマトモな国であれば、そのような「意見」は外交を通して表明されるべきなのである。
しかも、このニュースを見れば、パブコメを投稿したのは外務省ではなく「経産省」。
経産省といえば、近ごろでは官邸ひも付きの省庁なので、これは官邸筋の指示だったこ可能性が高い。

 

日本は一度、軍事官僚によってヒドイ目に遭わされた過去をもつが、この次は経産官僚によって痛い目に遭わされるのだろうか。
間もなく、安倍首相が27回目のプーチン大統領との会談に挑むそうだが、こちらの日ロ交渉も安倍政権以降は経産省主導。
もちろん例外ではなく、すでに破綻している。

 

内閣改造を目前とした官僚人事で、安全保障局長が外務省出身の谷内正太郎氏から、警察出身の北村滋氏になったことも気にかかるし、ウワサでは、河野太郎外務大臣が外され、後任に茂木氏が当てがわれるという。
茂木氏は、経産大臣を長く務めた人だ。
河野太郎氏もたいがいなので、外すこと自体に異議はないが、官邸主導の政府から外務省を出来るだけ遠ざける人事であるようにも見える。

 

政治的な知性に欠ける官邸が主導する経産省政府に、日本人は再び辛酸をなめさせられるのか。
このパブコメ事件は、日本政府内に蔓延る「痴」が、ここまで深刻だったと改めて認識させられた大事件なのである。

 

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