スポンサーリンク

日韓問題を報じるNHKのフェイクな見出し

政府の対韓国への対応が、ヒステリックで手が付けられない状況まで陥っている。
こんな時こそマスコミが、冷静に経済なども含めた今後の影響を分析して報じるべきだと思うが、あろうことに朝日新聞の見出しにまで、「反日」などという言葉がおどり、政府とマスコミが横に繋がって国民の憎悪感情を煽っていると見ざるを得ない状況にまでなっている。

 

「NO安倍」通り、不買運動…反日過熱の韓国、街は今
(2019年8月2日朝日新聞)

 

韓国のアイドルや旅行に関心を持つ人が増えているという一方で、このように憎悪感情を伴って、この意味不明な「制裁」とやらを「どんどんヤレヤレ」と煽っている人の割合とは、いったい国民全体のどの程度なのか。
ここはおそらく誰もが気になる点なのであろうと思うが、そういう心理をうまく突いて誘導をするかのような記事をNHKで発見し、怒りを覚えた。

 

優遇対象国から韓国除外 賛成95% 反対1% 経産省への意見
(2019年8月2日NHK)

 

「この方針に賛成する人は、95%もいるのか。ほぼ全員じゃないか。」
と、思う人は、少なくないと思う。
もし、「経産省への意見」という箇所に目を配り、「ん?まてよ。これはどういう調査なのかな。」と考えられた人は、メディアリテラシーの高い人だと思う。

 

この見出しの記事は、こんな文章で始まる。

 

韓国を輸出管理の優遇対象国から除外することについて経済産業省に寄せられた一般からの意見は4万件を超え、このうち賛成の意見が95%と圧倒的な多数を占めました。

 

これは、パブリックコメントだ。
そもそも、パブリックコメントの存在を知っている人が、この国にどれくらいいるのだろう。
さらに、各省庁がそれぞれのHPでそれぞれのテーマで期限付きで募集するパブリックコメントなんて、今どんな意見が募集されているのか、一般の人は知るよしもない。
このパブリックコメントに意見を寄せた人は、「定期的に経産省のHPを巡回している人」(←いるのかこんな人)とか、どこかの組織で、「こういうパブリックコメントを募集しているのでぜひ意見を寄せてください」と動員、呼びかけされた投稿くらいしか考えられない。

 

それを、世論調査の結果と見まがうような報道をするNHKは、あまりにも罪深いく、悪意に満ちている。

 

ちなみに、全く同じものを報道するのでも、例えばネットメディアでは、こういう見出しが打たれている。

 

韓国の「ホワイト国」除外を閣議決定 パブリックコメントは4万件超で95%が賛成(2019年8月2日ITmedia NEWS)

 

せめて、こういうふうに表現するべきだ。

 

NHK報道の中の人はカシコイから、足がつくようなウソの記事は書かない。
くだりの記事を「世論調査」と勘違いした人は、勘違いした方の責任で、NHKはちっともウソは書いていない。
そういう意図が見えて、非常に不愉快だ。

それにしても思うのはやっぱりこういうことなのだ。

 

 

この問題、いったいどこの誰が得する立て付けで、政府もマスコミも手をつなぎこういうことをしているのか、本当に不可解なのだ。

 

にほんブログ村 政治ブログへ