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山本太郎、そもそも総研に出演「いいの?いいの?」

7月25日のモーニングショーの人気コーナー、玉川徹の「そもそも総研」に、れいわ新選組代表として山本太郎が出演した。
冒頭で、玉川氏は選挙結果とその意味するところをざっくり解説したあと、スラリとこう言った。
「政党要件は取りました。これはテレビにとっては大きなことなんですけど。」
太郎氏は「そうでしょうねぇ」と、事情を知っている様子で相槌を打った。

 

冒頭にサラリと流されたこのやりとりは、マスコミと、その対策が必要な太郎氏には、大きな意味を持つ。
現に選挙速報番組では、「台風の目」などと評された「れいわ」の山本代表を、番組に呼ぶ局はまだどこにもない。
番組内では「放送禁止物体ですから」と笑いを誘いながら、マスコミに敬遠されていることをさりげなく放送中にアピールする太郎氏も、さすがプロだ。

 

官邸も、「山本太郎をテレビに出すな」とか「選挙報道を少なくしろ」とか、そんな明確に露骨な圧力を与えているとは、さすがの私も思わない。
けれど、投開票が日曜日に終わり、そのすぐあとの火曜日には、首相を囲んでこんな宴会が催されている。

 

首相動静23日(火)
午後6時41分、同所発。同51分、東京・赤坂のイタリア料理店「キッチャーノ」着。政治ジャーナリストの田崎史郎氏、石川一郎テレビ東京ホールディングス専務、小田尚読売新聞東京本社調査研究本部客員研究員、粕谷賢之日本テレビ報道局解説委員長、島田敏男NHK名古屋放送局長、曽我豪朝日新聞編集委員、山田孝男毎日新聞政治部特別編集委員と会食。
(2019年7月23日時事通信)

 

彼らがどういうやり取りをしたかは知ることが出来ないけれど、選挙活動が終わり「共に戦った感」があるからこのような慰労会が開かれるのだろう。
疑い深い人間でなくても、そう受け止めるのがふつうだ。

 

それにしても、番組中、玉川さんの気遣いが細部に感じられた。
テレビとは縁遠い山本太郎に、自分のコーナーの時間内で一言でも有効に発信してもらおうと、いつになく彼は口数が少なく、太郎にしゃべりたいだけしゃべらせたいう感じが、よく伝わってきた。

 

しゃべった内容は、選挙期間中からネットで街宣の動画を見てきた人にとっては、新しいものではなかった。
いつもの、おなじみの内容だ。
きっと太郎氏のことだから、時間枠の中にどれだけ無理なく詰められるか、優先順位を考えた上でのテーマだったと思う。

 

平日の午前中にウチでテレビを見ている人とはどんな層だろうか。
主婦や年配者も多かったろう。
視聴率1%100万人とも言われるが、何人くらいの人があの話聞いたのだろうか。
彼の話には、話が届いた人数と比例して賛同者を増やすポテンシャルがある。
これまで山本太郎という名前は知っていても、「タレント上がりの議員だよね?」くらいの認識しかない人は、世の中には意外と多い。政府統計を引用しながらマクロ経済について流ちょうに説明する姿に驚いた視聴者も少なくなかったのではないだろうか。

 

既成政党の幹部による、テレビ番組などでの発言が、切り取られてニュースになることがよくあるが、今回、時事通信が太郎氏のこんな発言を切り取っていた。

 

れいわ新選組の山本太郎代表は25日のテレビ朝日番組で、参院選で掲げた消費税廃止の公約に関し「もしも野党共闘で足並みをそろえなければいけないなら『減税』は絶対担保したい。最低でも5%に戻すべきだ」と述べた。
(2019年7月25日時事通信)

 

いくらマスコミが無視を決め込んでも、事実までは変えられない。
実際、次の選挙の野党共闘では、「れいわ」は無視できない存在となりつつある。
政局を判断するには大事な情報だ。

 

コメンテーターの高木美保氏は、選挙が終わって「れいわ」の存在を初めて知った、と言っていた。
それは、情報弱者代表としてのポジショントークなのか、それとも本当に知らなかったのか。
そんな情報弱者が、「情報番組」で毎度コメンテーターとして出演しているというのも、かなり倒錯している。

 

ところで、番組中、妙な音声がまぎれていることに気づいた人はいるだろうか?
リアルタイムでテレビで視聴していたら、聞き取るのが難しいレベルの音量だ。
Youtubeで視聴した私は、「ん?」と思い、その部分を何度も繰り返して聞いてみた。
ちょうど太郎氏が国債発行に触れ、2%のインフレターゲットがどうのこうのと説明したすぐあとくらいに、マイクの雑音がゴソゴソと入り、羽鳥氏と高木美保氏のささやき声と思われる音声を拾っている。
注意して聞いてみると、「いいの?いいの?こんなに言って」または「こんなこと言って」のように聞こえる。
どういう段取りだったのか、太郎氏の口から何か予想もしない内容が飛び出したのだろうか?
正直、街宣を聞き慣れてしまっている私には、どこに「問題の箇所」があるのか、さっぱりわからない。
いや、全部か?笑
彼の話のどの辺が「いいの?」と言われたのか、ちょっと気になる。

 

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