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「れいわ新選組」のダサい響きが刺さる。山本太郎新党

失言メッセとして名高かった桜田義孝氏が、五輪担当大臣を辞任したこの日、
山本太郎が新党立ち上げを表明した。

何かするだろう、という予感はしていたが、どうやら裏では着々と新党立ち上げの準備をし、
党名の冠に据える「新元号」の発表を待ち構えていたようだ。

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れいわのお知らせ れいわ新選組とは? れいわ新選組は、2019年4月に山本太郎参議院議員(当時)が立ち上げ、同

党名の「ダサさ」関しては、あえて触れるまい。
おそらく太郎氏は、きっかけはどうでもいいから、多くの人に「知られること」を目標に考えているはずだ。
とっかかりがネガティブだろうがポジティブだろうが、関係ない。
むしろ避けたいのは、新党立ち上げに関して、「誰にも知られない」というシチュエーションであろう。

安倍応援団的な人からすれば、党名に何らかのイチャモンを付けたいところでもあろうが、元号であることも明治維新に絡むことも、ディすればディするほど、結果的に安倍的なモノにも非難が及んでしまうという、「鏡の盾」を応用したすごい発想だと思った。
まぁ、とにかく、そういう書き込みでもなんでもいいから、「話題にしてくれ」って話だと思う。

早速サイトを見に行ってみた。
まずは政策の「分かりやすさ」に感心した。
「これは私には関係ない」という項目が少ない。

とりわけ「消費税は廃止」に関しては、大胆だ。
「そんなことが可能なの??」と思う人が大半なのではないだろうか。

安倍政権が大胆に振るった法人減税は、消費増税分の収入とでバランスが取れている。
最も安直な方法は、それを戻すだけでもいい。
難しい話ではない。

しかし太郎氏が考えているのは、それほど安直ではない。

新党立ち上げの記者会見が、動画で公開されている。

山本太郎参院議員、自由離党で新党結成へ 午後6時から記者会見(2019年4月10日)

「1時間半か・・・長いな。」
と、瞬間は思ったのだけれど、
見始めると、これがどんどん話に引き込まれる
ぜひ多くの人に見てほしいと思う。

「脱原発の山本太郎」
そう思っている人は、世の中の大半だと思う。
確かにそこは変わってない。
しかし、この短い間に、山本太郎は着実に進化している。

ここまでマクロ経済を語る山本太郎の姿に、場内の記者も呑みこまれたのではないだろうか?
残念ながら動画では、記者側の映像はないので、その顔色は窺えないが、この会見を聞いて「腑に落ちなかった」記者が場内にいたとは、ちょっと考えにくい。

野党が、固まっただけで勝とうなんて、甘いと思う。
山本は言った。
現時点で「固まる」こともままならないのが現実だが、固まったところで、たかが知れているのだ。

野党が、現政権と真逆の政策を打ち出し、
「この人たちなら、なにかモヤモヤする今の世の中を、変えてくれるかもしれない」
という期待感を示すことが出来ない限り、今後もグダグダした野党共闘が続くだろう。

新元号が発表されたということは、国民に漠然とした「新しい世の中が始まる感」が生まれる。
このタイミングに乗って、「変える」意思を明確に示した野党が現れることが、いま最も大切なことなのだけれど、
現時点ではまだその気運は見られない。

某議員のものとして、こんな意見も載っていた。

ただ、山本氏の動きについて野党内では冷ややかな見方が強く、「山本氏の振るまいには批判も多く、ついて行く人がいるか疑問だ」(国民のベテラン議員)(4月11日朝日)

1人がそう言っているわけではなく、こういう向きの意見が少なくない、という論調で示されているのだが、
「ついて行く」とは何を言っているのだろう。
誰だか知らないが、「ベテラン」とあるので、当選を重ねている人物だろう。
「ついて行く」などと言ってる時点で、主義主張よりも、周りと擦り合わせてうまくやっていくことしか考えていない、安い政治家であることが想像できる。

会見の最後の方で、山本はこんな風に言っている。
政治が自分の方を向いていないのは当然のこと。だって自分に向いてもらえるような活動をしていないから。だから経団連が政治に対して、お金や組織票で頑張ってるわけですよ。見習おうよ。経団連見習おうぜ。」

経団連にしても、宗教団体にしても、政治に関心を持ち、一生懸命参加する人たちだけに都合の良い世の中になりつつある。
団体に属していない人々が、そろって政治に関心を向けなくなるということが、つまり、政治が個々の人々を見なくなるという結果につながったのだ。

多くの人が、山本太郎の話を聞かずに、彼をイロモノ扱いしているのなら、非常に残念なことだ。
「安倍政権を倒したい」
と思っていない野党議員はいないと思うが、
「で、そのあとどうすんの?」
というビジョンに欠けてるところが、今の野党の欠点だ。
太郎は、そこをすごく分かっている。

野党議員には「一度でいいから太郎の話を聞いてみろ」、と訴えたい。

 

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