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統計不正・モリカケ問題、両方に出てくる「中江」という名前

厚労省の統計不正の話がモリカケじみてきた。
これまで、統計不正問題では出てこなかった新たな人物がここに登場する。

中江元哉

2015年に調査対象の事業所の差し替えを行った時に(この「差し替え」は定期に行われるもの)数値の変動があり、つまり下がったので、それについて厚労省に聞き取りをし、「問題意識」を伝えた人物だ。
その時の肩書が、財務省から出向していた「首相秘書官」である。
現在の肩書は、財務省関税局長。

首相秘書官が「問題意識」を伝える。
官僚にとっては、十分すぎる破壊力だろう。

「中江元哉」という名をいろいろ検索していると、こんな記事をみつけた。

【官邸ルートは中江元哉総理秘書官】さらに決定的なことに2.22改竄会議に官房長官側として《中江元哉総理秘書官(山口県出身)》が同席していたことが判明。安倍直下の腹心である政務秘書官今井尚哉が財務省出身の中江元哉秘書官を通して財務省に決裁文書改竄の指示を出していた疑いが強まった。注目の総理秘書官は経産省出身の今井尚哉氏と、財務省出身の中江元哉氏。
「中江氏は『今井さんがこう言っているんだから』と、よく財務省の後輩を怒鳴っています。森友問題でも今井氏の意向を本省に伝えていた可能性が高い。今井氏、中江氏の動きが鍵」と財務省関係者(週刊文春4月5日号)

これは直前の2017年2月17日に「私が関わっていたら、総理大臣を辞める!」という首相発言があって、官僚たちが慌てて財務省の公文書から、関連ワードを削除改ざんした、あの話だ。

なんとここにも中江元哉氏の名前が。
ていうか、アンタも山口県出身だったのか

なるほど、第二次安倍内閣が成立したときに、財務省側が出向させようとした首相秘書官を安倍氏が退け、一本釣りで中江氏を抜擢したという噂話がゲンダイに書いてあったが、そういうことか。
首相との並々ならぬ関係の深さが分かる。

そういう人が、厚労省に来て、官邸からの「問題意識」とやらを官僚たちに突き付けたのだ。
財務省をして、公文書改ざんをさせるまでの支配力を発揮したスーパーパワーだ。
厚労省に、統計の数値をちょいちょい弄らせるくらいのことは、朝飯前だろう。

当初からモリカケっぽいと思っていた統計不正問題だが、ここに来て、二つのストーリーが一気に合流した感がある。

今日の大串氏の質疑への答弁は、「所管外のことについてお答え、コメントは差し控えさせていただきたい」と、役職違いを理由に拒否した中江氏だが、これはきちんと正さなければならないな。

しかし、与党は「理事会の承認」を使って、招致拒否をするだろうか。

モリカケ問題のおさらいをしつつ、この問題を継続してウォッチする必要がありそうだ。

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