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パートが増えたのだから平均が下がって当たり前という政府の態度に異議あり

2019年2月12日、今日は共産党の志位委員長の質疑をピックアップしようと思う。
労働者と庶民の声が伝わる政党と言ったら、まず群を抜いてトップは共産党だと思う。
今日の予算委員会で、最も多く安倍首相の答弁を引き出したのは、志位氏だったろう。
質問のポイントは、国民「個々」の生活だ。

実質賃金を理解しようとしない安倍首相

実質賃金、下がってるからね。
理解したくない気持ちは分かるが、だからといって、政権トップが「理解したくないのでできません」では済まない。
志位氏が何度となく「実質賃金は下がっている。」と主張しても、
「いやいや、名目賃金は上がっているのだから」と話がなかなか噛みあわない。
「実質」と「名目」の違いが分からないフリを、わざとしているようにすら見える。

前回のブログで書いた、安倍首相の言う「AさんBさんの例」で、言いたいことは分かるのだが、

安倍首相の国会答弁を深読みしたら、見えてきたアベノミクスの正体
2019年2月5日、予算委員会、立憲・西村智奈美氏の質疑で、安倍首相との気になるやり取りがあったので、ピックアップしてみようと思う。 それは、西村氏の質疑時間が大詰めに迫ったころだった 不正のあった政府の実質賃金の増減率を、実態に近い調...

「総雇用者所得」なんてものが増えようが、結果的に、多くの人の生活に「余裕」なんて出てないのだ。
金持ちが豪遊しようが、その頭数はたかが知れている。
国内需要の多くは、庶民がやりくりして支出している消費なのに、その総量をバカにしているのではないか。
この状況で消費税を上げればどういうことが起きるか、素人でも想像がつく。

高みから数字云々で物事を言う前に、庶民の話になぜ耳を傾けないのか。
戸越銀座に黒塗りレクサスで乗り込んで、いったい何を見てきたのだろう。

商店街の魚屋さんでインバウンド?

そういや安倍首相は、同じ質疑でこんなことも言ってた。
「今、海外から来たお客さんは、銀座とかそういうところだけではなくて、『戸越銀座』にも足を運び始めています。そこの魚屋さんにもですね、いわば、ずいぶんたくさんの海外からのお客さんにもうかがって頂いていると聞いております。」

戸越銀座の魚屋さんに、海外の観光客??
マジですか?
ほんで、キャッシュレスでの買い物を希望していると?
なんと嘘くさい話だろう。
もし戸越銀座の近くにお住まいの方がいらしたら、魚屋さんがインバウンドで潤っているかとうか、ぜひ確認してほしい。

さらに、志位氏のパネルが興味深かった。

異常なまでに、急速に増えた高齢労働者

「雇用が増えた」と言うけども、中身を見ると、ほぼ高齢者
高校生・大学生も増えているものの、この高齢者の増え方には、ギョッとする。

確かに2018年夏、数年ぶりに帰国した時、あちこちで働く高齢者の姿があまりにも多いことが印象的だった。
捕まえたタクシーの運転手も、ほぼ例外なく高齢者。
スーツケースを持ってタクシーと言えば、トランクへの出し入れはやってもらうのが通例だけど、日本の運転手さんはみな高齢すぎて、とてもやらせることなんてできなかった。
ショッピングモールやプールなどの駐車場、工事現場で、車をさばくガードマンも多くは高齢者だった。
あの夏の異常な猛暑の炎天下で、立ちっぱなしで仕事をする高齢者を見ると、他人とはいえ健康の心配をせずにはいられなかった。
実家では、素人では扱うのが難しい植え込みに、植木屋さんを頼んだら、90歳のおじいさんが来た。
さすがにこれは「やりがい」だろうと思い、
「いつまでも元気で仕事ができて、いいですね。」
と声をかけたら、
働かないと、いろいろ大変なんですよ。
と、意外な答え。
ああ、植木屋さんまでそうなのか・・。

戦後、似たような経済成長の道を歩んできたドイツだけれども、少子高齢化や年金の配分には日本同様に頭を悩ませるものの、街角で働く高齢者を見ることは、ほとんどない

なぜ日本だけが、こんな風になってしまったのだろう。
なにかが間違っているとしか思えない。

こういう時期こそ、NHKなどのマスコミで、家計について世論調査を取ってみるのがいいのではないだろうか。
きっと、安倍首相が期待しているような回答は出ないと思う。

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