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内閣府・酒田元洋総務課長の態度が一層ヒドくなっている、「桜を見る会」ヒアリング

12月12日、「桜を見る会」追及ヒアリングもとうとう15回目を迎えた。
国会閉会後はもう開催されないと思っていたので、うっかり気を抜いて1回分見逃してしまった。
マトモな常識が通じない酒田元洋総務課長を相手に、野党議員にも、ほんとうに「お疲れさま」と以外言いようがない。

 

今回も「ジャパンライフ」、「反社会的勢力の定義」や「データ復活はできる・できない」などが取り上げられたが、官僚どもは相変わらず、聞いているこちらが息ができなくなるほどの苦しい言い訳に終始した。

 

ただ、地道な追及が効果を上げたのか、バックアップに関する表現が、ほんの少し変わってきた。

データ復活はできない(12月12日スガ官房長官記者会見にて発言)

「府内では」復活できない(ヒアリングで酒田総務課長が発言)

業者に依頼すればできる(「府内では」を揺さぶり、この発言を引き出す)

でも依頼はしない(絶対に名簿を出さないという前提なので、ここに帰結する)

 

名簿に関しては、平たく言えば「バックアップはあるけど出さない」というところまで近づいたのだ。
「ないものは出せない」から「あるけど出さない」ににじり寄ったのも、しつこい追及があってこそだ。

 

では、「あるけど出さない」つまり「バックアップはあるが復元するつもりはない」という意味だが、こんなことが許されるのか。
酒田総務課長の言い訳によれば、「バックアップは公文書ではない」から、なのだそうだ。

 

その理屈が、どう建てつけられているかと言うと、

理由① もう捨てたから、公文書じゃない
理由② 一般職員が共有できないから公文書じゃない(では、一般職員が見られない機密文書は公文書じゃないのか?)

 

という、なかなか無理な筋書き。ため息が出るような屁理屈なのだが、これを許していたら、「公文書とは官僚がそれと認めたもの」という無茶苦茶な運用を許してしまうことにもつながりかねない。

 

これまでは「官僚を個人攻撃しないように」という配慮が野党議員の一部にあったが、今日はとうとう、「許しがたい」「アンタそれ行政官として恥ずかしくないの?」という言葉までが出るようになった。

 

安倍政権にどんな思い入れがあるのか知らないが、この酒田元洋氏という人、これ以上の行政の役割・倫理を曲げて職務を遂行するというのなら、そろそろ個人として責めてもいいのではないかと思っている。
明らかにこの人は、国民に損害を与えている。

 

ヒアリングの最後の方に、たぶん川内議員(顔がカメラ外にあったので声から推定)だと思うのだが、発言を申し出た。

 

川内議員「廃棄された行政文書は、行政文書ではない、それは分かります。他方で、その廃棄された行政文書がそこにあり、その廃棄された文書を出してくださいと請求があった場合、そのその資料請求が来た時点で組織としての対応が求められるので、組織共用性が復活をし、行政文書として復活をすることになるという解釈になるのではないかと思う。したがって宮本先生が資料要求をした名簿、資料要求をした時点で行政文書として復活すると、そういう風になると思いますが、いかがですか?」
酒田課長そのようには理解しておりません。」

 

国家を揺るがす文書の扱いが、アンタの理解次第かよ!?

再び(たぶん)川内議員。声には怒りがこもってる。

 

川内議員「どうしても我慢できない。ゴミ箱に入っている行政文書は、行政文書として復活することがあると、公文書管理課長の見解ですよね。ご担当の課長さんは(酒田氏のこと)、私の発言に対して『そういう理解はしてない』と切って捨てたんだけど、ゴミ箱に入っていると分かっている行政文書について、資料要求されたら、それは行政文書として復活するというのが、私は、公文書管理のあり方として正しい解釈だと思いますよ。それを『理解してない』なんて一言で切って捨てられたらですね、私はちょっと我慢できないです。
災害の時はバックアップから復活させて行政文書にするんでしょ?それは災害の時なんかはそうでしょう。でも、国会議員からの資料請求があって、ゴミだけどそこにある、と分かったときに、それを文書として復活させるのは、行政としての正しい対応なんじゃないですか?ゴミ箱に入っているのは分かっているけど、無視するというのは行政官としてのあり方ですか?誠実な仕事ですか?」
酒田課長「(要約)資料請求には、行政文書としての対応しかできない。捨てた書類は行政文書じゃない。」
川内議員「あなたの対応を聞いてるんじゃない。行政文書でないものがそこにあったとしても、国会議員から資料要求された時点で、それは行政文書になるというのが、公務員としての正しい解釈ではないかということを言っている。」

 

そして、過去の閣議決定には興味深いものが・・。

山井議員「小泉内閣の答弁書に『国会議員の資料要求では、行政文書が存在しなくても、新たに作成して対応することがある・・・(情報請求には)可能な限り協力する』と国会側への要求に応じる姿勢を示してるんですよ。いまの内閣、変わってるんですよ。」
酒田課長「『可能な限り』ですから・・」←シバくよ、マジで。
一同「だから可能じゃないですか!!」
川内議員「今の発言は許し難いですよ!」

 

さくらももこの表現を借りれば、「鼻からマジックを入れて胃にバカと書いてやりたい」とは、まさにこういう感情なのだと思う。

 

やはりこの問題、5月9日に宮本議員が資料請求した日の同日午後にシュレッダーにかけた、また、委員会が開かれた21日にはまだ府内にバックアップデータが残っていたにもかかわらず、「資料はないから分からない」と国会答弁した内閣府の不誠実に回帰する。

 

宮本議員の資料請求を、たかが役人の「理解」で拒絶するというのは、控え目に言ってもこれは国政調査権を保障した憲法に違反している。
首相のポジションを守るために、憲法違反も厭わない官僚を裁く方法はないものなのかね。
酒田が目指しているのは、第二の佐川に違いない。

 

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