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【森友問題】野党合同ヒアリング #2

3月24日、森友問題についての野党合同ヒアリング。

 

「桜」ヒアリングでは、何度も酒田課長が出てきたが、今回、財務省の矢面に立っている「財務省国有財産企画課長」という人は、肩書きしか名乗らない。
もう、それだけで十分感じが悪い。

 

さて本題に入る。
今後も焦点となりそうな大事な時系列がこれだ。

 

2月17日 首相答弁「私と妻が関わっていたなら、総理も議員も辞める。」
2月22日 菅官房長官、佐川氏、太田充氏、中村稔氏を2度にわたって官邸に呼ぶ
2月24日 スガ氏、決裁文書を見れば昭恵夫人が関わっていないのが明らかだ、と断言
2月26日 故赤木氏が、改ざんを手伝ってくれと、登庁を指示される

 

この時系列にある22日の会合で、なにが話されたか?そして会話記録の開示を野党が要求した。

 

財務省国有財産企画課長「土地売却問題についてしっかり調べるように、総理から官房長官に指示があって、財務省と国交省が説明を求められた。すでに売却が完了した個別の事案(森友土地売却事案)について、事後的に概要を報告した。そのやり取りの内容を記録した文書は作成していない。埋設ゴミに関する値引きや売却取引に問題がないことを説明した。」
山井議員「ナゼ2回?1回で済むでしょう。」
課長「官房長官が忙しくて時間が足りなく、1回では説明できなかったから。」

 

そんなわけないだろう。
このスガ官房長官との面会で、改ざんの指示が官邸から降ろされたとしか思えない。
この時系列を見る限り。
まぁ、官僚がそんな簡単に泥を吐くわけないのだが、こういう時系列の問題点があるということを覚えておこう。

 

原口議員「改ざんはいつから始まったのか?日にちを教えてください。」
課長「2月21日の国会議員団との面会で、政治家関係者の記載の取り扱いが問題になるとの認識、その提起を受けた理財局職員が、2月26日に具体的な改ざんの作業を行った、というのが報告書の認定です。」
原口議員「報告書では、26日から改ざんしたという認定ですか・・・。報告書を作成した時はそうかもしれないが、大阪地検に提出した証拠品類も戻ってきて、赤木さんのクリアファイルがあるんでしょ?それ見たら分かりますよね?」

 

時系列を見ると2月26日、赤木さんは、「手が足りないので改ざんを手伝ってくれ」と言われ、登庁を求められている。
改ざんは26日に「始まった」わけではなく、すでにそれより前に、誰かによって着手されていたと見るのが妥当だ。
「お手盛り報告書」では、26日から改ざんが始まったとしているが、内容はあくまで「お手盛り」にすぎない。

 

ここで大きな証拠になりうるのが、赤木さんの残したという「クリアファイル」だ。
赤木さんの当時の上司であった近畿財務局の池田靖統括官が、遺族にこの「クリアファイル」の存在を語ったということが、遺族代理人によって明らかにされている。
そこには改ざんに至るまでの経緯が、赤木さん自身によって細かく記録されていた。
そして、それはのちに大阪地検に任意提出されていたという。
全員が不起訴となって相当な時間が経っている今、それは近畿財務局にすでに戻されているはずだ、ということを原口議員は言っている。
当然「クリアファイル」には、「いつ改ざんが始まったのか」ということが、赤木さんの手によって「お手盛り報告書」より正確に記されているはずだ。
ところが、財務省課長の回答は・・

 

課長「『クリアファイル』が返されているかどうかは、確認していないので分からない。また、捜査に関わるので答えられない。」

 

こういうふざけたことを、平気で言ってのける。
これが、ネットで広く配信されていることを知らないのだろうか?
「捜査」?
全員不起訴になって終わったではないか。
この後、野党議員はこの「クリアファイル」のありかについてしつこく聞き糺すが、「捜査に関わる」を連発し、答弁拒否をした。
全員不起訴という不本意な結末ではあったものの、捜査はとっくに終わっている。
それが今になっても、捜査を理由に回答拒否しているのだ。
このままだと、「クリアファイル」はこの世から抹消されるのではないかと不安になる。
また、これだけ強硬にクリアファイルに関する回答を避けるということは、やはり中身には相当のことが書いてあるのだろうと想像できる。
「クリアファイル」の存在は、今後の進展の大きなカギになることだろう。
もう一つ覚えておきたいポイントがある。

 

それは、当時の美並近畿財務局長が「自分が全責任を負うから」として、赤木さんに改ざんを無理矢理させたということが、手記に綴られていることだ。
これに関して質問をすると、財務省から少々奇怪な回答がされる。
「お手盛り報告書」には、この美並局長の「責任」発言に関しては記述がない。
それはつまり、報告書と手記の「齟齬」であり、新事実ではないか、と野党議員は追及した。
すると、手記公開の後に、財務省はこの美並氏に「責任」発言に関する聞き取りを行っており、それによれば美並氏はそうした発言を「していない」と否定しているという回答を用意していた。
何も答えない財務省が、これに対しては妙に積極的に回答するのである。
ところが、その聞き取りに関するメモ、文書のようなものを提出するよう求めると、もちろんだがそれには応じない。
財務省内で、「言った」「聞いた」だけの証拠だ。
誰が信用するか、そんなもの。
参考までに・・、「私が全責任を負う」と言ったとされる美並氏、その後は大出世をして、現在では東京国税局の局長を務めている。
悪魔に魂を売ったハッピーエンドだ。
こんなことが許されていいのだろうか・・・。

 

今回のヒアリングで記憶にとどめておくべきは、

 

「2月22日のスガ官房長官と財務省幹部の2度にわたる面会」
「赤木さんのクリアファイルの存在」
「大出世した美並義人氏の責任発言」

 

この3点ではないかと思う。
今後の国会追及でも、この3つのポイントは頻繁に取り上げられると思うので、きちんと記憶しておきたい。

 

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