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災害対策本部は必要ない程度、との判断なのか

9月9日未明に、大型台風15号が千葉県ならびに東京都の島しょ部を直撃して一週間が経とうとしている。
被害の全容も分からぬまま、11日に安倍首相が官邸に設置したのは、「災害対策本部」ではなく、「組閣本部」だった。
翌日は、テレビもマスコミも小泉Jr.で大騒ぎ。
それが過ぎたころ、テレビなどマスコミ各社は、災害に見向きもしなかったことを一部で自己批判しながら、ようやく報道に本腰を入れ始めた。
発災からすでに1週間以上が過ぎようとしているが、まだ被害状況が分からない地区すらある。

 

ここに至っても、官邸には災害対策本部が設置される気配はない

 

これはいったいどういうことなのか?
組閣のあとの首相動静を毎日見ているが、これといって大きなスケジュールはない。
自民党議員子弟の結婚式とか、出身大学のサークルで挨拶とか、拉致被害家族との面会とか、支援団体のパーティとか、そんなものがほとんどだ。
ゆったりと予定をこなしているような一週間だったと言える。

 

菅官房長官は、定例会見でこんなことを言う。
「今回の豪雨災害の対策については大雨となる前から災害発生後にかけて迅速かつ適切に行ったと考えている」

 

豪雨?大雨?
今回の災害を「洪水」だと思っているのだろうか?
官房長官が、今起きている災害すら正確に把握していないことに、心から驚かされる。

 

確かに土砂災害などと違って、災害で直接命を落とす人はほとんどいなかった。
現政権は、失われた命の数だけで災害の程度を判断するのだろうか。

 

「だって誰も死んでないでしょ?」

 

そんな言葉が聞こえてきそうでツラい。

 

「官邸主導の」が売り文句の安倍政権。
こんな時こそ、官邸主導で、非常用の予算を突っ込み、省庁の枠を超えた指示をトップダウンで出すことで、機動力高く災害に対応できるというものではないのか。

 

視察に入った新大臣たちも、言ってることが少々アサッテだ。
菅原経産相は、「電柱の強度を改善しましょう」、小泉環境相は「災害ゴミの受け入れについて」。
そんな話は、平常に戻ってからでいいだろう。
被害の規模すら確認できていない状況を視察に来て、言うことはソレですか?
初の大臣とは、こんなものなのか。
だったらせめてマスコミは、なにも出来ない若造をむやみにチヤホヤするべきではない。

 

地元の与党議員であるハマコーの息子、浜田靖一氏はなにをしているのだろう。
この人の選挙区は、千葉12区。
房総半島の木更津市から館山市までの南半分、被災地中の被災地を地盤とする与党の古株だ。
発信力が足りないからなのか、実際に何もしていないのか、彼がなにか国会議員として政権に働きかけているような話はどこからも聞こえてこない。

 

国民が目をそらした政治というものは、決して国民の生活を省みることはない。
香港と違って、まだ日本にはきちんとした選挙制度がある。
大規模な抗議デモなどは必要ない。
選挙で、議員を選別すればいいだけのことだ。

 

いつか来ると言われる大災害の前に、こんな国民の生活無視の政党には退陣いただく必要がある。

 

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