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自民党が所属議員に配布したナゾの冊子が痛々しい

政治といえば、報道はほぼ政局に偏っている今日この頃。
フジテレビがちょっと思いもよらないネタを引っ張ってきた。

 

《「トンデモ野党」過激な内容 自民党が配布 謎の冊子》と題されたこのニュース、少し前からネットでは話題になっていた。

「トンデモ野党のご乱心」と題された第1章では、野党を徹底批判。
「立憲民主・枝野代表の無責任をわらう」
さらには、先日、選挙を前に国民民主党に合流した小沢一郎議員を「オワコン(終わったコンテンツ)」と表現している。
「オワコンは鳩山、菅、小沢の各氏だけでなく、野党そのものとさえ言いたくなります」
また、イラストも添えられているが、目がうつろなこの人物が枝野代表か。(2019年6月22日FNN)

まるでコドモのような発想の幼稚な誹謗中傷のオンパレードで、見ている方が恥ずかしくなるような内容だ。

そして、このイケメン風に描かれているのが、安倍首相なのそうだ。
応援するにしても、もっとマシなものが出来なかったのだろうか。

 

最初にネットで話題になったのは、自民党の武井俊輔議員が自身のツイッターで、こんなものが送られてきた、扱いに困る、とツイートしたことで広まったと思われる。
自民党議員の中でもまれに見る、比較的まともなツイートをすることで知られる人だが、「扱いに困る」のは、常識人の感覚と言える。
とは言え、同じ自民党議員でも、これを受け取って「頂きました。後で読もう。」とツイートしていた小野田紀美氏のような人もいる。
さらりと見たうえで、「読もう」と思う気持ちが図りかねる。

 

この怪文書、ならぬ怪冊子、当初はどこぞの安倍ファンをこじらせた勝手連のような団体から、一方的に議員に送り付けてきた類のものかと思われていた。
ところが、フジの報道で、これが自民党本部から正式に、所属議員に25冊づつ配布されたことが明らかになった。
包みには、こんな文書も添えてあったそうだ。

「同書は報道では語られない真実を伝える内容となっています。参院選に向けた演説用資料としてご活用ください」

このコドモの悪口みたいな内容を、選挙演説に使えというのか・・・言葉を失う。

 

ちなみにこれは自民党本部が作成したものではないようだ。
(そりゃ、さすがにそうだろう・・・と)

しかし「テラスプレス」とだけ、発行元と思われる名前の記載があるだけで、連絡先も住所も分からない。
出所の分からない、まさに「怪文書」なのだ。
党本部で配布に関わった人の中に、そんな正体不明の質の低い怪冊子を配ることに、「いやこれはマテ」と言える人はいなかったのか。
まさか、党本部の職員も、そろってみんながパッパラパーなわけではないだろう。

 

または、反論できないようなところから、配布の指示が来たのか。
党員が反論できないようなところ・・・あそこしかないではないか。

 

どこから出た指示なのかは分からないが、いずれにせよ党本部までが相当なところまで劣化していることも間違いがない。
正気を失っていると言っていい。
この、判断力がどうかしている政権に、国の運営を任せているこの国の人たちも、相当どうかしている。

 

そんな人たちに対して、こんな風に説明できないだろうか。
例えば、洗剤メーカーのA社という企業があって、その会社がテレビCMを使って、「B社製の洗剤は洗うと却って汚れます。さらに、洗った後はウンコの臭いがします。A社製で洗えば、こんなにきれいに!」などと宣伝したら、アナタはA社の洗剤を買うだろうか。
実は、こういうCMにノセられて、「他の洗剤よりよさそうだから」とA社を購入してしまっているのが、今の世論なのだ。

いや、そもそも洗剤なんだから、ウンコの臭いするはずないじゃん!
気付こうよ。
そんなウソの宣伝をするA社の使用を一回やめて、B社を試してみようよ。
それが本当にダメだったら、またA社製のに切り替えればいいだけの話だ。

 

うーん、やはりそう簡単に納得してはもらえないだろうか。

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