スポンサーリンク

結婚報道の後ろに、菅義偉アリ

小泉進次郎とオモテナシのお姉さんが官邸で寿発表し、マスコミは連日大騒ぎ。
が、当ブログがそんなことに関心を示すことはない。
ただ、この件でちょっと驚いたのは、結婚と同時に「次期総理」「ポスト安倍」という言葉が急に躍り始めたことだ。
結婚していないと首相になれない、という法律も慣例があるわけではない。
ファーストレディがいないと困るから?
いやいや、そもそもお父上の小泉純一郎氏が、バツイチとはいえ独身の総理だったではないか。

 

今回の「官邸で発表」というシナリオは、スガ氏のプランだったのではということは、すでにいろんな人が指摘している。
氏は、「全然気づかなかった」などとコメントしているが、
「んなこた~ない」とあえてタモリ風に言ってみる。
すべてが用意周到としか見えないからだ。

 

 菅官房長官が10日発売の月刊誌「文芸春秋」の誌上で自民党の小泉進次郎衆院議員と対談し、9月に予定される内閣改造で小泉氏が入閣候補者との考えを示したことがわかった。「ポスト安倍」の有資格者との認識も明らかにした。
(2019年8月8日読売新聞)

 

このニュースで興味深いのは、安倍首相を差し置いて、スガ氏がこういう重要な発表をしているところだ。
閣僚指名などというものは、実際は首相一人が独断で決めるものではないと分かってはいても、「安倍首相が指名した」というテイで発表し、その力を誇示するのが通例ではないか。
10日発売の雑誌というのだから、その対談は、寿発表より前に行われているはずだ。
9日からは、安倍首相は長崎の平和式典に出席する。
週末を挟んでお盆になるので、おそらく安倍首相はその足で山口県に立ち寄り、先祖の墓の前で、また改憲の誓いを立てるのだろう。
つまり、官邸はしばらく留守になるということだ。

 

こんなこともスガ氏の計算のうちなのだろうか。

 

石破氏、野田聖子氏、岸田氏、河野太郎氏、これまで色んなポスト安倍候補が出てきたが、どれもクニャクニャしていて芯が定まらなかった。
大衆へのウケもいまいちだ。
そこへ、前の参院選では、スガ氏は自らの子分である河井克行氏の妻である河井あんり氏を、ゴリ押しで広島に立て、あろうことか岸田氏のお膝元で岸田派の溝手顕正氏を落選させるという力技に出たことで、党内覇権を拡大した。
この時ばかりは、さすがに岸田氏が気の毒になったものだ。

 

ポスト安倍はスガ氏では?
参院選後、そんなことがマスコミでよく言われるようになった。
力と覇権は十分だ。
なんと言っても、これまで「影の総理」と官僚からは怖れられ、大衆もその力量はうすうす感じている。

 

総理大臣が代わっても、自民党政権である限り、これまでのやり方は踏襲されるだろう。
これまでのやり方とは、マスコミ報道には圧をかけ、芸能人と親しくし、時には「いいとも!」などの娯楽番組に顔を出し、吉本の舞台に立っておどけてみせたりすることで、大衆に「いいひと」感を与えるやり方だ。

 

ただ、これをスガ氏がやるのは、いささか無理がある。
「いいとも!」(現在はもうないが)に出演して、タモリとやり取りして大衆ウケするスガ氏なんてちょっと想像できない。
改元があって以来、マスコミは一生懸命スガ氏を「令和おじさん」と称したが、いまだもって全く定着している気配がない。
「気のいいおじさん」風味なところが、スガ氏には徹底的に欠けている。
スガ氏のことだ。
そういう自己分析はすでに出来ているのではないだろうか。

 

で、今回の寿発表以降の流れを見ていると、スガ氏がそういう形で小泉氏を担ぐことも、また担がれることも、折り合いがついたのではないか、と思うのだ。
もう改憲ぐらいしか言うことのない安倍首相は、そろそろ賞味期限切れと言っても過言ではない。
そもそも安倍政権を支持する理由のトップが「代わりがいない」である。
これは、野党に、という意味もあるのかもしれないが、なにより先に自民党内にも代わりがいないのだ。

 

小泉進次郎は、まだ経験値から言っても早いだろう。
なんていう人もいるが、あの安倍氏で6年も政権を維持できたのだ。
メディアを使った好感度アップ、親しみやすさに関しては、安倍氏以上と想像できる小泉氏。
バックでスガ氏が暗躍すれば、政権運営の経験なんか別になくてもいいスキルだ。

 

このタッグを組まれると、野党はかなり厳しい状況に追い込まれる。
あれほど、マスコミや芸能界との融和性が高い人材はない。
大衆はいい感じに流され、自民党の好感度もアップするだろう。

 

もう一度テレビでマツコに言ってほしい。
「血ヘド吐くほどキライ!みんなー騙されちゃダメよぉぉ!」と。

 

にほんブログ村 政治ブログへ