スポンサーリンク

総務省「メールねつ造」手段を選ばなくなった忖度官僚たち

メール問題、と言っても、前に取り上げた「阿部座長」のメールではない。

今日は、新しいメール問題が勃発した。
意外にも、こんな大変な事件が、あまり大きく報道されていない。

原口氏のツイートにある通り、2月22日に統計委員会委員長を務める西村清彦氏が、「これ以上国会に呼ばれるのはイヤだ」という意思を、総務省経由で送ってきたというものだ。

転送してきたのは、「総務省大臣官房秘書課から」とあるので、ふつうに考えれば正式ルートで断ってきたことになるが・・。
妙なのは、メールにしてはヘッダーがない。
署名もない。

統計委員会委員長は非常勤の時間給のアルバイト公務員でしかなく・・」
という内容も、正直、日銀副総裁を務めた方が書いたとするには、稚拙でかなり違和感があった。

結果から言うと、誰かがねつ造した、根拠のないデマ文書だった。

驚きだよ。
政府内で、こんなことがありえるのか?
総務省大臣官房秘書課から、野党議員に転送されてきた文書だ。
出所の怪しい怪文書とは話が違う。

そして、その後、ご本人の西村氏から、否定の文書が公開された。

いやはや、この国はどこまで底が抜けてしまったのだろう

忖度だか命令だか知らないが、必要とあれば、省担当の有識者名の文書さえデッチあげて、それを国会議員に配布するのだ。
石田総務大臣が、謝罪したとかしないとかいうが、そんなことで済む問題では到底ない。

誰の指示で、誰に書かせたのか、明らかにしなければならない。

私の息子も、点数の悪かった返却テストを私に見せられずに、親のサインの欄に、サインを偽造して提出したことがあったが、もはやそういうレベルだ。
小学校低学年のくせに、私の筆跡を巧妙にまねた、意外にも出来栄えのいい偽造サインで、心の中で驚嘆したが、こっぴどく叱って、二度とやらないように言い聞かせた。

官僚も同じだ。
大臣が代表して「すんません」と言ったくらいでは、済まない。
まさか、大臣が書かせたか?
疑えばキリがない。

目的を果たすためには、官僚の仕事の枠からはみ出た行為さえ厭わなくなった近ごろの省庁の傾向には、心配が募る。

これを問題としてほとんど報じないテレビのニュースにも問題がある。
国民は、事件を知らなければ、怒ることもできない。

 

にほんブログ村 政治ブログへ