スポンサーリンク

何も答弁できず、北村大臣の失態☆「和泉補佐官💓大坪次官」の同伴出張疑惑

2020年2月7日、衆院予算委員会は途中で散会となった。
なぜかと言うと、内閣地方創生担当大臣の北村誠吾氏の答弁ひどく、議論が続行不可能と判断されたからだ。

 

北村大臣については、すでに1月31日の山添議員の質疑の時に、やらかしているので、早晩こういう日が来るとは思ったが、想像より早かった、そして酷かった。
その時の情景は下の記事の後半部にある。

 

財務省の文書改ざん反省の「文書ガイドライン見直し」は、さらに都合のいい改訂だった
1月30日参・予算委、「桜を見る会」問題をを打ち上げた、田村智子氏の登場だ。 まずは、最初の見どころ。 ジャパンライフの山口会長が招待されていたことへの道義的責任をどう考えているのか、安倍首相に求めているときだった。 安倍...

 

黒岩議員の質疑、冒頭はコロナウィルスの対応について加藤厚生労働大臣に約4分、次は海上自衛隊の幹部が風俗店を経営していた不祥事について、河野防衛大臣に4分ほど質疑、そのあと、内閣府に対して「桜を見る会」の招待者名簿の保存期間のあり方について追及を始めた。
まずは、スガ官房長官とやり取り、その後、大塚官房長とやり取りしているわけだが、その後ろの大臣席で、文書担当大臣がうつらうつらしているのが目に入った。
首がガクンとなり、慌てて身を整えた。
まさか・・・寝ていた??

 

北村大臣の答弁の番が回ってきて、おそらく昨日練習しているのだろう、ペーパーを持って勇ましく出来たのだが、正しく答弁できない。
文書管理法の、とある特定の法の何条何項に基づいて・・と答えなければならないところ、彼にはそれが出来ない。
「条」を言い忘れたり、違う「項」を指して見たり、議論の入り口の予定調和の部分で議事の進行は激しく妨げられた。

 

酷いのは、カンペを渡されても正しく答弁できない大臣が、官僚のお助けに異常な時間がかかったり、答弁の台上を見つめたまま黙り込んでしまうシーンもあったのだが、これを以って「休憩はしません、議論を続行します。」と、野党理事の提案をはねつけた棚橋委員長も相当ひどい。
あれでは、議論どころか、「会話」にすらならない。
想像を超えているので映像を見ないと実感できないと思うので、国会中継の動画のリンクを置いておく。(リンク

 

棚橋委員長の「議会続行」のあまりのひどい判断に、野党議員は次々と議場を去りはじめ、理事たちとの話し合いで、結局散会となった。
このあと、馬淵澄夫氏 穀田恵二氏、串田 誠一氏の質疑も控えていたが、週明けに繰り越された。
私には、あの状況で「議論を続けろ」と判断した、棚橋委員長は、正気の沙汰ではないと思った。

和泉補佐官と大坪寛子次官の公私混同出張問題に関して

 

時間は少し戻って、同日少し前の質疑に早稲田夕季(立憲)氏が質疑に立った。
出席を要求した和泉補佐官が、なぜ来られないのか、委員長に質問する。
棚橋委員長「理事会で協議が整いませんでした。」
証人隠しか、現政権は本当にこういうのが多い。

和泉補佐官と言えば、ホットなテーマはあれだ。
2019年の暮れに発売された週刊文春に抜かれた、和泉補佐官と厚労省次長の大坪寛子氏の「京都観光」の件である。
その出張とは、京都大学のノーベル賞受賞学者の率いるiPS細胞研究の予算を打ち切るという宣告をしに行った時のことだ。
これに関しては1月29日に杉尾秀哉議員が詳しく質疑しているので、以下の記事を参照されたい。

 

参・予算委 石垣のり子氏、初予算委質疑 杉尾氏iPS細胞予算の闇を暴く
1月29日、予算委員会が衆議院から参議院にバトンタッチされた。 この日、野党議員から質問に立ったのは6人、うち女性が5人という珍しいことになった。 中でも、石垣のり子議員はまだ初当選から約半年ほどしか経っていない新人である。 石垣議員...

 

そして、2月に入ると今度は、和泉補佐官のインド出張に大坪次長が同伴し、宿泊はホテルのスイート・コネクティングルームに部屋を取ったこと。
この部屋は、隔てられた壁にドアがついており、廊下に出ずとも行き来できる仕組みになっている。
苦笑するしかない。

 

文春砲の第2弾として報じられたこのニュースには驚いたが、その翌日に、豪華客船のコロナウィルス集団感染に関して、この大坪寛子氏が厚労省会見でスポークスマンとなり、テレビで平然と役人としての公式発言をしていたのには、2度驚いた。

 

この事実を大坪次官本人に確かめる早稲田議員。
平然と答弁する大坪次官。
この人の心臓には剛毛が生えているのだろうか。

 

大坪次官「ご本人から了解を得ているので言いますが、出張のしばらく前に和泉補佐官が官邸の中で倒れたことがあり、救急搬送され、入院加療を受けられていたことがあります。私は元々ここの公務があり参りますが、秘書官の法から相談を受けております。現地の医療体制、機内の医療整備等の確認をしました。(中略)公務の中で、医師免許を以って臨床を長くしている私の方が適任ではないかと。」

 

医者として・・・ねぇ。
京都でかき氷を「あ~ん」は、あれも医療行為だったというのか。

 

しかし、早稲田議員の追及は、そういう下世話な方には決して行かない。
大奥のトップのような様子の早稲田議員、冷淡に論理的に大坪議員に迫る。

 

早稲田議員「それでは医師としていらっしゃったんでしょうか?復命書にはそういう旨が記載されているのでしょうか?これも、復命書をお出しするようにお願いしておりますけれども、出てまいりません。なぜ出てこないのでしょうか?公務の出張ですよね。当然ながら、誰でも復命書は書きます。出張の時にはね。でも、書かれていないんです。これだけでもおかしい。どうでしょうか?」
大坪次官「公務として参っております。その際、補佐官には医師の同伴はありません。復命書につきましては、内閣官房におきましては復命書の作成というのは慣例上しておりませんでした。」
「ええっ」という早稲田議員の声をマイクが拾った。

 

内閣府、またしても「文書がない」問題か?
ちなみに、「復命書」とは、出張等を命じられた際に、その過程、内容、結果などを報告する書類。一般企業では「報告書」と言われるが、主に公務員では「復命書」というそうだ。

 

早稲田議員「大坪次官は、2018年度、ミャンマー、インド、中国、フィリピンと4回出張に行っていますが、4回全部和泉補佐官の同行でしょうか?」

 

ところが大坪次官は、この答弁を避ける。
早稲田議員は「辞令」を要求する。
この辺りから、早稲田議員のキレキレの質問がはじまる。

 

早稲田議員「インド出張の件、ヘルスケアの会合にも出ているが、高速鉄道における会議にも出ていらっしゃるんですが、これ、辞令は出ているのでしょうか?なぜ、医療戦略室の方が、高速鉄道の会合に出る必要があるのでしょうか?それから、4回の出張はすべてコネクティングルームでしょうか?」
大坪次官「(会合についていろいろ説明、部屋について、外務省の采配なので、私はそれに従っただけと主張)」
早稲田議員「コネクティングルームでしたか?と聞いているんです。いま、外務省がすべて取っていると・・そうなのかもしれないけれど、では外務省に聞きます、コネクティングルームで、医師だから、補佐官が健康上の不安があるから、だからコネクティングで取ってくれと、そういう依頼がありましたか?他にもこういう事例はままあるものなのでしょうか?」
外務省大臣官房参事官田村氏「2018年9月和泉補佐官のインド出張につきましては、内閣官房の便宜供与依頼に基づき、便宜供与を行っております。ご指摘の部屋わりにつきましては、当時の担当者に確認したところ、補佐官室からの指示に基づいて、部屋割りが行われております。
早稲田議員「そうするとコネクティングは、補佐官の指示だったんですね。便宜供与をどうぞご提出ください(委員長に)。それから、和泉補佐官の出席を再度御取り計らいをお願いします。」

この場合の「便宜供与」とは、「公務で海外に渡航する者に対して行う送迎、宿舎の手配等の支援を指す。」

 

早稲田議員「このように税金の目的外使用、それから前の報道にあるような公私混同も極まりない、山中先生のところで1時間面談をして、その後、3時間はお二人で旅行をされていた・・かもしれない。そうしたことを公私混同と言わず、なにを公私混同というのか。官房長官、和泉補佐官の任命、大坪次長の任命、非常に疑念を持たれる、そういう事態ですけれども、適切だと思いますか?私は不適切だと思います。」
スガ官房長官「和泉補佐官は、必要な手続きを取って出張している。」←答えてない。
早稲田議員「それなら官房長官、出張の手続きが適正だったというのなら、それなら出張手続き、復命書、便宜供与、すべて出していただくよう、官房長官からご指示ください。疑念を晴らすために。」

 

早稲田議員、なかなかカッコイイ。
こんなにクールな議員だとは知らなかった。
今後はもっと注目してみよう。

 

それにしても、税金の目的外使用、財政法違反の疑い、それを晴らすために文書を出せ。
まるで「桜を見る会」そっくりだ。
安倍政権は、本当に同様の問題をたくさん抱えている。

 

にほんブログ村 政治ブログへ