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「桜を見る会」内閣府が野党議員の動きを業者に漏えい

安倍政権が、極めて狭い世界の、いかに限られた身内で運営されているかということを、実感させられる出来事がまた起きた。
それは「桜を見る会」追跡の一環で発生した。

 

一般のメディアには、まだあまり取り上げられていないが、「桜を見る会」の飲食物提供を業務委託しているケータリング会社が、オトモダチによる参入ではないかという疑いがあって、すでにネットでは話題になっている。
そのケータリング会社の取締役という人が、安倍夫妻と個人的に親交があるというのだ。
親密の度合いは、安倍夫妻と夕食を共にした際の写真や、昭恵夫人のFB上の写真に登場することから、ある程度窺うことができる。
毎年「桜を見る会」の受注を、ほとんど競合がいない中で入札していることから、例によってオトモダチ企業優先ではないかと疑われているのだ。
このことは、国会などでの本格的な追及をまだ受けていないので、テレビや大手新聞などでは、まだほんの一部しか取り上げられていない。

 

しかし、実はすでに蓮舫氏が国会で追及する運びになっていたらしい。
それが、予期せぬ事態が起きて、頓挫していたのだ。
予期せぬ事態とは・・・

 

蓮舫氏によると、政府が契約したケータリング業者について内閣官房と内閣府の担当者に問い合わせたところ、この業者の「最高経営責任者(CEO)」を名乗る人物から20日に自身の携帯電話に留守電が入った。秘書が折り返すと「内閣から蓮舫氏が調べていると連絡があった。業務について説明したい」とした上で、「妻と弟は首相の昭恵夫人と懇意にしている」などと話したという。
(2019年11月22日時事)

 

安倍首相や夫人を介してフレンドリーに漏らされたのかと思いきや、「内閣から連絡があった」と相手は話していたらしい。
官僚がそんなことをするのか?
上から、連絡するよう命じられたのか?
内閣府の官僚というのは、そこまでアタマが腐ってしまったのか。

 

本人がこうして蓮舫氏に直接電話をかけてきているところを見ると、決して「内々の話、極秘で」聞いた話ではなかったのだろう。
そして、「妻と弟は首相の昭恵夫人と懇意にしている」と自ら話したというが、いや、そこはむしろ明かしてはアカンところなのでは・・。
談合を疑われているのだから。
それとも「首相夫妻と親しい」と言えば、どんな人でも恐れ多いと、言いなりになってくれると思っているのか・・・。
携帯番号まで知っていたということは、「直接説明してみてはいかが?」などと、官僚が勧めたのだろうか?
そもそも、きちんとした手続きを経て受注をしているなら、安倍夫妻と知り合いだろうがなかろうが、行政文書がそれを証明してくれるだろう。
行政とは、本来そうしたものだ。

 

この社長も、官僚も行動が謎すぎて眩暈がする・・・。

 

実は、直近に似たようなことが起きている。
森ゆう子氏の質問通告が、参考人に、そしてさらにその先の民間人に漏れていた件だ。

 

質問通告漏えいから見える、国会の荒廃
先日のブログでも触れた、森ゆうこ氏の質問通達が事前に政府から漏れていたという事件、掘り下げるほどに、これまで見えなかった別の問題が炙り出されてきた。 「これまでのあらすじ」は、下の記事を参考にして下さい。 1...

 

森ゆう子氏の事件も、同じ内閣府だ。

 

今回の蓮舫氏の件では、「参院予算委員会は同日の理事懇談会で、政府側に経緯を調査するよう求めた。」ということであるが、これにはどれほどの強制力があるのだろうか?
ちなみに産経あたりは、これがあたかも蓮舫氏の「携帯番号が漏れた」プライバシーの問題かのように書いているが、そういう小さな話ではない。
国の最高機関の国会が、機能不全に陥っているということだ。
国会がその体をなさなくなっているということは、重要な判断機関はどこになるのか。
官邸?

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