スポンサーリンク

玉木雄一郎氏、早くも馬脚を現す

大半の国民が改憲なんぞ、政治に望んでいないのに、安倍首相もマスコミも「改憲、改憲」と、うっとうしいほど話題にする。
選挙前には、自民党の改憲担当である下村氏が「大連立」の可能性にふれ、自公維の連立で参院の全議席の3分の2をとりにいくかと思われたが、それもならず。
維新を足しても4議席足りない結果に終わった。

 

じゃあ、その4人を維新以外の野党から調達しよう、というのが安倍政権のもくろみである。
野党には、「議論には応じましょう」と前向きな議員が何人かいる。
たとえば、山尾志桜里氏や玉木雄一郎氏などがその代表格だ。

 

2人とも地アタマはいい人なので、「自民議員なんぞ論破してやる」と自信に満ち溢れているのか、それとも9条さえ守ればどうでもいいと思いいているのか、その意図はよく分からない。
ただ、安倍政権になって以来、国会はところてんの「てん突き」同様で、つまり一度筒に入ってしまえば、ギュッと反対側になんの抵抗もなく押し出される。
そもそも、今の国会で議論の能力によって、何かが変わることはほとんどない。
だから、立憲も共産党も、その「てん突き」に入らないように警戒している。

 

そんな中、「私がてん突きに入りましょう」とのりだしたのが、国民民主党の玉木氏だ。
自民党の大連立政権に入れてもらいたかったのか、なんなのか。
選挙終了4日目にして、ネトウヨのインターネット番組に出演し、「私は生まれ変わった」の迷言とともに、「我々も改憲議論は進めるし、安倍晋三首相にもぶつける」と述べた。
ビックリしたのは有権者ばかりではない。
国民民主党内も、そんな調整は全くされていなかったらしく、党内の現役議員にすら戸惑いが起きた。
想定外の騒ぎの大きさに、一転、玉木氏は、「今までと考え方を変えて憲法論議に参加すると申し上げたつもりはない」などと言って、火消しに追われたが、なんというバッドタイミングで調子に乗ってしまったのだろう。

 

しかし、実は同じ発言で、玉木氏はもっと許せないことを言っている。
なぜか、マスコミはこちらはあまり報じない。
それが、これ。

 

「反省です!モリカケ問題。国会でかなりの時間を取りましたから、結果として国政の重要課題について、議論する時間が少なくなってしまったこと、そしてそれを国民のみなさんに示すことが出来なかったこと、これは本当に反省しなければいけないと思います。お詫びを申し上げたいと思います。その上で、私ね、生まれ変わりました。」

憲法議論に参加するしない、は苦しいとはいえ釈明のしようがあるが、このくだりに関しては、言い訳の立てようがない。
「モリカケに時間をかけてスンマセン」
とは、どういうことか?
この両問題は、宙ぶらりんで、まだ解決したわけでもない。
公文書改ざんよりも優先すべき、重要な課題とはいったい何なのか。

 

なぜモリカケに時間がかかったか?
疑惑をもたれた政権は、その行政運営が公正であることを、自ら国民に証明する必要がある。
国会は、被告が物的証拠を突き付ける必要がある刑事裁判とは違うのだ。
政権が「証拠を出せ」などというのは、根本から発想が間違っている。
それに対して安倍政権がしたことは、アキエ夫人が私人であると閣議決定し、籠池氏を牢屋にぶち込み、佐川宣寿氏を無罪にした。
メチャクチャである。
それでも、なお膨大な時間をかけて、野党議員が一つ一つ崩して、ジリジリと詰めていったあの国会を、この人は「申し訳なかった」と言ったのだ。

 

私は、この発言を絶対に許すことが出来ない。
この人には政治家としての理念がかけらもない、ということが分かった。

 

しかし、それにしても気になるのは、この件でチラリとも顔を出さない小沢一郎氏とその仲間たちである。
彼らが何も感じないはずはないと思うのだが。
後ろで何かしているのだろうか。
とても気になるのである。

 

にほんブログ村 政治ブログへ