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佐賀県を「韓国か北朝鮮」、谷川弥一議員の愚かさの底

5月15日、「自民党・失言防止マニュアル」を党本部が配布したその努力もむなしく、3日後に当選6回目のベテランとも言える議員からまた失言が出てしまった。

 

九州新幹線・西九州ルート(長崎新幹線)の整備をめぐっては、佐賀県の山口祥義知事が、自民党の検討委員会で「新幹線整備を求めたことはないし、今も求めていない」と述べるなど、足並みがそろわない状態が続いている。
これを受けて、自民党の谷川弥一衆院議員が、工事視察のあいさつで、

佐賀の知事さんには、台湾のような付き合いをしてほしい。まぁ、韓国か北朝鮮を相手にしているような気分だ、と僕は言ったんですが、いくら言っても一緒です」

と、公式に正気とは思えない比喩を用いた。

 

ツイッターでも、強めな論調で政権に批判的なことを書いている人に向かって、
「韓国に返れ」
などという罵声を浴びせる安倍応援団がよくいる。
どうも今の日本には、官邸の意に反する発言をする人に対して、「韓国だ」と罵るのがsuperlative 最上級の誹謗だと思っている人が、一定数いるようだ。
谷川議員がその類であるのはもちろんだが、そういう類の人たちの共感を得ようとしたところもあるのだろう。

 

一方で、「台湾のように付き合え」とはどういう意味か。
「日本の言うことに逆らわない態度」という意味だろうか。
台湾は日本に従順な国なのか?
これはこれで、台湾に失礼極まりない。

 

つい一週間ほど前には、丸山穂高議員の「戦争」発言や、その前には国交副大臣を辞職することになった塚田議員の「忖度します」発言などが、報道されて問題になっているいる。
それに比べると、この失言は、スキャンダルとしてはインパクトに欠け、丸山議員のその後の顛末や、解散選挙云々の話題にかき消され、あまり人の知るところとならなかったのが残念だ。

 

この谷川弥一氏、実は数年前にもやらかしている。
2016年11月30日の衆院内閣委員会で、氏がカジノ合法化について質疑をした後だった。
「一応質問が終わったのですが、あまりにも時間が余ったので・・」と前置きし、
「地元の問題」について語り始める。
これは「カジノ」とは何の関係もない、漁業の話だった。
語っているうちに話が脱線し、般若心経を唱えたと思いきや、その解説を延々しだした。
議場は、まるで法事会場である。
そして、法話から一転、「もう一つ言いたい」と、今度は夏目漱石や山頭火を引用し「私の文学考」みたいなテーマで延々と語りだした。

ここ数年で、愚かな議員は激増したが、かくも異色な愚か者がいようとは。
驚くべきことは、まだある。

この愚か者が、愚かさを全国にさらしたうえで、1年足らずの後に衆院選が行われるのだが、その結果たるや・・・

(Wiki「長崎3区」より)

どうだろう、約60%という全国から見ればさして低くもない投票率で、2位に倍以上の得票数の差をつけて、ダントツトップ当選だ。
何をどうしたらこういう事態になるのか、さっぱり理解が出来ない。

 

提案だが、教育改革をするのなら、道徳なんぞ必要ないので、「バカの見分け方」という新教科を増やしてはどうだろうか。

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