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立憲民主党公認候補の問題投稿が相次いでいる

立憲民主党の公認候補として、神奈川県議選に立候補を予定していた、飯田強氏という人物が、公認を取り消され、本人が立候補を取り下げた。
2012年頃から2017年頃にかけて、ツイッターやブログに、韓国・朝鮮に関するヘイトや差別を扇動するような内容の投稿していたことが、ネット民によって指摘され、騒ぎになったからだ。

飯田氏は、ここ数年は、立憲民主党の国会議員の秘書を務め、政治の勉強に励んでいたそうで、直近のヒドイ投稿はなかったものの、過去の発言が掘り起こされ、立候補を取り下げるに至った。

翁長さんのご子息のように、自ら「元ネトウヨ」を公言し、今はそうではないことを表明しているような人もいる。
若気の至りかどうかは知らないが、思慮の浅さを反省し、考えを改めることは歓迎するが、立候補した後に他人の手により投稿が発覚したことは、本人はもちろん、公認した政党にも痛手は大きい。
立候補取りやめは、妥当だったと思う。

それからまだ1週間もたたないのだが、今度は、立憲民主党の公認で参院選に立候補していた落合洋司氏の問題ツイートが発覚した。
前に挙げた飯田氏よりも事態が深刻だと思うのは、国政選挙という大きさもあるが、この人が法曹界の人で、検察官、弁護士と、社会的に信用の高い地位からの候補者であること、さらにそれらの問題ツイートが、今年に入ってからにも及んでいるほど直近で新しいことである。

「他国の政治姿勢への批判が行き過ぎた」とお詫び文書を公表しているが、法曹界の「言葉」を武器にする専門家が、あれほど程度の低い「言葉」を書き散らしておいて、「お詫び」もないものだ。
人の注目を集めようとツイッターで刺激的なことを言ってみたら、結果的に「クソ投稿」になってしまったのだろうか。
飯田氏もそのような弁明をしていたし、思えば更迭された世田谷年金事務所の所長も同じようなことを言っていた。
世の中の大人は、そろいもそろってバカになってしまったのか。
これでは発想が、バイトテロと同じである。

落合氏の場合、民族に対するものは今のところ見かけないが、韓国に対する罵り方が、「ごろつき」「三等国家」と常軌を逸している。
韓国政府の批判をするのは、私は必ずしも悪いとは思わない。
が、理にかなった内容であることが大前提だ。

さらに、落合氏が「パヨク」などと、安倍に反する人たちを、楽しそうにネットで揶揄していた投稿も、まだアカウント上に残っている(なんと18年12月の投稿、最近だよ?!)。
ではその「パヨク議員」になって、彼はなにがしたいのだろうか。
国会議員になれるなら、なんでもいいのだろうか。
こんな人を当選させても、議員になったとたんに、自民党・二階派に駆け込むに違いない。

国策として隣国への憎悪を煽り、負の感情を呼び起こして国民を一致させようという、安倍政権の企みは、こうして野党議員候補になる人ですらその扇動に乗っかってしまっているほど、功を奏している。

そして、立憲民主党の公認選びが、相当「ザル」であることも否めない。
別に左翼にこだわるわけではない。
保守的なモノ、場合によっては多少右でもいい。
求められるのは、同じ土俵に立って議論が成り立つレベルの、知性と理性と公正性を持った人物だ。
つまり、それが反アベ的なモノでしょ?
アベ的なものを「保守」と考えるから、構図を見誤る。
野党候補に求められるのは、左翼ではなくて、知性と理性と公正性だ。

よって、ネットの反応に浮かれて、隣国に罵詈雑言を浴びせるような落合氏には、お引き取りをねがうのが、野党第一党の取るべき態度だと思う。

追記(2019年4月2日)
立憲民主党は、落合氏から出馬辞退があったとして、公認取り消しを決定を発表した。

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