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南青山の児相施設問題で炎上した松嶋さんが落ちた穴

 

タレントの松嶋尚美さんの発言が炎上している。

南青山の一等地に児童相談所を含む総合施設が建設されることに、一部の「セレブ」が反対しているあの案件だ。

実はこの件は、一回目の説明会が行われた2018年10月にすでテレビでも報じられ、話題になっていた。
その時のツイッターでの反応では、まだ、時事好きアカウントの書き込みが多く、その独特の「セレブ感」や、反対派の男性の「総会屋」のような物言いが批判されていた。

そして今回の松嶋発言で、問題は一気に知られることとなる。

ツイッターでも松嶋さんを非難する声は止まない。
コメントは時事好きアカウント主にとどまらず、多くの人が、その無知さ故の偏見に満ちた発言に嫌悪感を示している。

彼女の発言がマズいものであるのは私も同感なのだけど、ちょっとここで別の視点を提案したい。

それは、問題になっている発言が、番組制作側の要求だったのではないか、ということ。

情報番組が事前に、番組の流れを設定したシナリオをもとに、出演者と打ち合わせをしていることはよく知られている。

最初に流れた説明会の映像では、セレブさんたちの「ブランドが低下する」「施設の子が自身の子供が通う学校に来られるのは困る」といった発言や、総会屋みたいな乱暴なおじさんたちの反論がモザイク付きで紹介された。
ここで司会者が、各出演者に意見を聞く。

司会者の坂上忍氏は「ピーだらけになっちゃうので僕はしゃべれない」と言ったことからも、反対派側の主張にかなり強い反感を抱いていたことは想像がつく。
鴻上氏をはじめ、他の出演者も、あの妙な「セレブ感」には、押しなべて強い反発感を示していた。
そして、それが最も一般的な感想なのだと思う。

問題の松嶋発言はここで出た。

「あたし、サイテーなこと言ってる・・」と自らが言ったように、分かってたんだよね、サイテーだって。
私は、松嶋尚美さんという人が日ごろどういう人となりなのか、もちろん知る由もないワケだけど、いろんなバラエティ番組に出て、子育てママタレとしてのキャラで活動していたくらいのことは知っている。

子育てにありがちなのは、どうしてもわが子を優先に考えてしまうこと。分かっているけどそうなっちゃう。だから、他人も人がそうなることをあまり強く責められない。
そういう意味では、あの場で「セレブさん」たちを擁護する意見を言っても、最も許してもらえそうなキャラは松嶋さんだったんじゃないかと思う。

番組制作側は、セレブさんたちを満場一致でディスったのでは、番組として面白くない、もしくは制作にあたって両論併記の縛りに反すると思ったのではないだろうか。

この件に関して、やらかしたのは松嶋さんではなく、実は番組制作者ではないかと私は疑っている。
私の想像が当たっっていたら、なんとも気の毒なのは松嶋さんである。