3月11日、「クールジャパン戦略」が見直されるということで、改めて有識者の懇談会が開かれたという。
今回の懇談会には、外国人の有識者も参加したということだ。
報道が少ない中で、各社のニュースを寄せ集め、どんな成り行きになったのか探ってみた。
懇談会に参加したのは・・・
漫才師として日本で活躍する外国人ら6人が参加し、英語で意見交換した。
(3月11日共同通信)
ということである。
詳しいメンバーは不明なのだが、英語で意見交換したということは、日本語が出来ないということだろうか。
日本に在住している外国人なのかどうかも不明だが、少なくとも「日本大好きっこ」みたいな外国人なら、
ある程度の日本語が出来てもいいんじゃないの?と思うのだが。
そんなこんなで、改めて外国人も招いてみたりして、「見直す」気運はそこそこあるのだろうか。
これまでの数々の事業で失敗・失態をさらしてきたクールジャパン戦略である。
それらを踏まえて、根本から事業を見直すのかと思われた。
その見直しされるという内容というのが、読売新聞によれば、
(3月11日読売新聞)
ということだ。
インフルエンサーって・・・。
記憶によれば、クールジャパンが立ち上がった初期のころすでに、「フェイスブックで影響力のある海外の人に発信してもらう」という取り組みが、あったように思うのだが。
インフルエンサーなどと言い出すということは、フェイスブックではなく、インスタ、ユーチューバ―とかを想定しているのだろうか?
それは、SNSの種類が変わったというだけの話では・・・。
そして、共同通信の報道にはこんな一文もあった。
これは、懇談会に招いた外国人有識者に、「知らんがな」と言われたようにも受け取れるのだが。
冗談みたいな話である。
ところで、クールジャパン戦略に関して、内閣府の資料を見て改めて知った。
トップの共同会長なるポジションには3名いて、
平井 卓也 クールジャパン戦略担当大臣
川上 量生 カドカワ㈱取締役
長榮 周作 パナソニック㈱取締役会長
と、このようなメンツなのだが、
クールジャパンを見直すのなら、この人選が先ではないか?
川上氏は、ニコニコ動画のドワンゴの社長から、角川とドワンゴの経営統合を経て、カドカワの社長に滑り込んだ人である。
のちに、ニコニコ動画の業績不振と、スマホゲーム、テクテクテクテクの不発で、親会社のカドカワを43億円の赤字(2019年3月期の純損失)に転落させ、社長を引責辞任した人物だ。
申し訳ないが、「先見の明」がある民間人とは、言い難い。
こういうどこから切っても、おかしな切り口しか出てこないクールジャパン戦略だが、
31年度の関連予算は、なんと。
ジャン 580億円
こういう、企業がむらがってオシマイみたいな予算が本当に多い、現政権。
いつまで私たちはこんな政策に付き合わされるのだろうか。